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今回のブログ担当は4班です。

初めて戦前、戦後、今の日本歌曲を感動して聞くことができました。
敷居が高く敬遠していたジャンルでした。
観賞力のあるみなさんはさぞかしあっという間の2時間だったこととお思います。
Vo西垣俊朗さまが最初に「人生の扉」を私たちと一緒に歌われた時、私たちの歌声を褒めてくださった。が最後に全員で「涙そうそう」など歌った時はお褒めの言葉はなかった。
多分1年間を通して「人生の扉」を歌い続けてきた私たち一人一人は、この歌を自分のものにしていたからにちがいないと思いました。
10期生の目覚ましソングを「今の日本歌曲の一つ」として覚えておこうと思います。
これからも多くの人に愛され歌いつがれていくことでしょう。

-----------上田先生の講義録
本日は、西垣俊朗、大淵夕季先生をお招きして、P1010480縮小
日本歌曲の歴史を追うリサイタルの形式の講義、 戦前から戦中戦後までの懐かしい日本の歌、同じ詩に付された歌曲の聴き比べ、そして近年作曲され今まさに愛されている歌曲、まで幅広く歌っていただきました。P1010495縮小

❤今日もいつものように、オープニングは私達の「人生の扉」。
 「西垣先生と大淵先生の歌声に負けないように」と言いました所為か、これまでで一番の声が聴けたように感じ、私は楽しくピアノ伴奏を弾くことができました。 皆さんの“歌大好き!”感が伝わったようで、西垣先生は独唱予定だった曲も一部を「みなさんと御一緒に!」に変更され、楽しい時間になりました。

≪プログラム≫
テノール:西垣俊朗  ソプラノ:大淵夕季  P:上田 啓子
第Ⅰ部
∮滝 廉太郎(1879-1903) 日本歌曲の世界-001縮小      花(1900)     詩:竹島羽衣 ・・・・・・・・・・・・・・・大淵&西垣

∮山田耕筰(1886-1965) 日本歌曲の世界-002縮小
 からたちの花(1925) 詩:北原白秋 ・・・・・・・・・・・・・・・大淵
 鐘が鳴ります(1922) 詩:北原白秋 ・・・・・・・・・・・・・・・西垣    
 曼珠沙華(1922)   詩:北原白秋 ・・・・・・・・・・・・・・・大淵 
この道(1927)    詩:北原白秋 ・・・・・・・・・・・・・・・西垣
♥西垣先生の「みなさん、どうぞ御一緒に」 に誘われ、「この道」は皆で歌いました。

∮平井康三郎(1910-2002) 日本歌曲の世界-003縮小 平城山(1935)  詩: 北見志保子  ・・・・・・・・・・・・・・・西垣

∮橋本国彦(1904-1949) 日本歌曲の世界-004縮小  お菓子と娘(1928) 詩:西條八十 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・大淵    
富士山みたら(1929)  詩:久保田 宵二 ・・・・・・・・・・・・・・・西垣   

∮ 同じ詩に付された歌曲の聴き比べ
「さくら横ちょう(詩:加藤周一)」
  中田喜直(1923-2000)  (1950 「“マチネ・ポエティク”による四つの歌曲」より)  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・西垣  日本歌曲の世界-005縮小
                                  
  別宮貞雄(1922~2012) (1951歌曲集「二つのロンデル」より) ・・・・・・・・・・・・・・・大淵日本歌曲の世界縮小 

「かなしくなったときは( 詩:寺山修司) 」  
大中 恩(1924~) when I become sad  ・・・・・・・・・・・・・・・・西垣
日本歌曲の世界-006縮小  中田喜直(1923-2000) when I feel sad (1964歌曲集「木の匙」の第10曲) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・大淵

第Ⅱ部
∮小林秀雄(1931-)日本歌曲の世界-007縮小 落葉松            詩:野上 彰 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・西垣
  ♥この曲では突然、西垣先生の「皆さんどうぞ御一緒に」が入り、全員とはゆかなかったです
   が歌えた方もおられました。先生の豊かな歌唱と一緒はチョッピリ難しかったかも。

 すてきな春に      詩:峰 陽  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・大淵  

∮武満 徹(1930-1996)日本歌曲の世界-008縮小
 死んだ男の残したものは(1965) 詩:谷川俊太郎 ・・・・・・・・・西垣 

小さな空(1963) 詞:武満徹  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・大淵

∮木下牧子(1956~)
竹とんぼに              詩:岸田衿子・・・・・・・・・・・・・・・・・・大淵

∮小椋 佳(1944~)
シクラメンのかおり(1975)     詩:小椋 佳 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・西垣
♥この曲、先生は遠慮されてカット予定だったのですが、是非聴きたくて、無理やりアンコール
   として歌っていただきました。 
★最後に、もう一度皆の歌の時間。西垣先生と大渕先生の歌唱指導で、皆で歌いました!
     ∮涙そうそう (1998)  作詞:森山良子(1948~) 作曲:BEGIN P1010504縮小

2回練習後、先生に「はい、では録音!」と告げられた3回目の歌唱は本当に力強く、情感が広がって素敵でした! 両先生には勿論、私達にも拍手!




☆☆☆ 一口レポートの抜粋 ☆☆☆

◆クラシックはすばらしい! しかし日本人なんだなあー、今日の日本の歌じーんと来た!すばらしい歌声とピアノでしたね。

◆本日の講義は 今までの中でベスト3に入る充実した内容で満足しました。

◆西垣、大淵先生の素晴らしい歌声に、上田先生の絶妙なピアノ演奏が合わさって、日本の歌曲の魅力を堪能しました。

◆やはりLIVEは良い。その上、日本の歌曲はすばらしい。シクラメンの香りはBRAVO!

◆以前にゲストで来ていただいて、声を聞かせていただいた時にとてもすばらしい時間を持てたので、今日はとても楽しかった。

◆日本歌曲、伴奏付きで聞くなんて数十年ぶりです。至福の時でした。ありがとうございます。

◆「曼珠沙華」感動して涙が出そうになりました。息子が小さい時「彼岸花」はお墓の花だねと言っていたのを思い出しました。



☆☆☆ 上田先生から丁寧な回答&コメントが ☆☆☆


◆明治維新から西洋文化文明を導入して、音楽の分野では大正昭和初期にやっとそのレベルに達した
「花」は記念碑か。
Ans. 「花」は瀧廉太郎によって作曲された歌曲、1900年11月1日付けで共益商社出版から刊行された歌曲集(組歌)『四季』の第1曲。初版の序文で瀧廉太郎は、「(当時作られていた)日本の歌曲は教育用の学校唱歌ばかりで質の高いものが少ないため、微力ながら日本語の歌詞に作曲した曲を世に出すことによって日本歌曲の発展に寄与したい」という趣旨の発言を残している、とのことから記念碑的作品と言えるでしょう。


Comment.

今日は演奏家招致シリーズの最終日、私達の心に最もダイレクトに触れてくる選りすぐりの日本歌曲を西垣俊朗先生、大淵夕季先生に歌っていただきました。伴奏ピアノを弾いていて幸せに感じること、アンサンブルそのものが楽しく幸せなのですが、もう一つ感じることは、毎年同じ曲を歌っていても、年ごとに、歌唱がどんどん深まってゆくことです。若い大嶋先生、大淵先生はもちろんのこと、若いとは言えない西垣先生、そして私も、毎年少しづつでも歌のもつ心の襞に分け入りたくて努力を重ねており、それがお互いに響き合う瞬間が、最高に幸せです。今後もずっと続けたいと心から思いました。
そして、こうした素敵な時間は受講皆さんの熱い音楽への思いがあってこそ生まれたのだと思います。最初の「人生の扉」、途中で西垣先生に促されて一緒に歌った「この道」、最後の「涙 そうそう」、素晴らしい歌唱でした! 上田啓子










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今回のブログ担当は3班です。
お二人(上田啓子と京谷政樹両氏)のピアノ連弾はすばらしかった。ブラボー大分練習されたんでしょうね。お疲れ様でした。親子みたいで、イキがピッタリ合っていました。ピアノを始める動機のーっが演奏を聞いて(あるいは観て)というのが多いといつも思うのですが、仲々長続きしないですね。私もそのー人です。

-----------上田先生の講義録
・・・家庭で楽しまれたピアノ連弾・・・
  大阪音楽大学教育助手、チェンバリストとして活動されている京谷政樹氏をゲストに迎えま した。
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❤本日の「人生の扉」、京谷先生は歌に参加、英語の部分がいつもより良く聴こえていて、日本語歌詞はもちろんノリが良くなったように感じていて、私は皆さんの歌声を楽しみながら伴奏を弾けました!

∮ 連弾の歴史
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4手の為の鍵盤楽曲は、最古の記録として17世紀初頭まで遡ることが出来ますが、先ずは18世紀後半、モーツァルトと姉ナンネルの華麗な公開演奏により、成熟したピアノ曲として花開きます。そして19世紀にはブルジョアジーの台頭とピアノの普及により、耳慣れた曲を手軽に家庭で友達や先生と演奏出来るよう、多くの名曲がアレンジされ、ピアノ連弾は一躍流行の波に乗ります。楽器としてのピアノの発展も、オーケストラ的要素など音楽表現の高度な可能性を生みました。
今日は、モーツァルト、シューベルトの大作、ブラームス、ドヴォルザークの舞曲、そしてフランス近代に転じてG.フォーレの組曲を演奏しました。耳馴染みのある曲は少なかったかもしれませんが、1台のピアノを2人で4本の手で演奏する、”スリル”を伴う面白さを体験していただけたのではないでしょうか。
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∮ 演奏曲目
第Ⅰ部(合奏の流行と共に)
W.A.モーツァルト (1756~1791)
「4手の為のピアノソナタ ハ長調 K.521」(1787)
F. シューベルト(1797-1828)
「幻想曲 D940 Op.103 」(1828)
第Ⅱ部
J.ブラームス (1833-1897)
音による対話2018-001縮小
「ハンガリア舞曲 Wo0.1」 (1869、1880)
    No.4 ヘ短調 No.5 嬰ヘ短調
音による対話2018-002縮小
 A. ドヴォルザーク(1841~1904) 
「スラヴ舞曲集 第Ⅱ集Op.72-2」(1886) ホ短調 Allegretto grazioso
音による対話2018-003縮小

G.フォーレ (1845~1924)
  「ドリー Op.56」
1.子守歌 (1893)
  2.ミ・ア・ウ(1894)
  3.ドリーの庭 (1895)
  4.キティー・ヴァルス (1896)
  5.優しさ(1896)
  6.スペインの踊り(1897)


-----------午後のコーラス練習の模様
練習前の準備運動
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「今日の日はさようなら」を手話をつけて
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「野間先生のご指導」

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☆☆☆ 一口レポートの抜粋  ☆☆☆

◆ピアノへのタッチのちがう二人が一つの曲を弾く大変さを感じました。
◆上田先生は気持ち良さそうに、京谷先生は楽しそうに演奏されているのが印象的でした。
◆京谷先生はピアノが大好きなのですね。やさしい顔をされ幸福な心持ちで、廻りをも幸せになさるお顔をされておられました。こちらも幸せになりました。
◆お二人の息のあった演奏ブラボーです。ソロとまた違って重厚な迫力がありました。楽しそうに弾かれている姿がよかったです。
◆モーツァルトの曲は上品な社交ダンスを見ているような、シューベルトはオーケストラ。素晴らしい連弾に感動しました。二人の先生の音楽を楽しまれている様子が感じられました。
◆狭い鍵盤上を目まぐるしい早さで4本の手が交錯しながら、素晴らしい音楽が奏でられるのに感動しました。また、京谷先生が笑顔を絶やすことなく本当に楽しそうに演奏されている姿に、こちらまで楽しくなりました。



☆☆☆ 上田先生から丁寧な回答&コメントが ☆☆☆

◆ハンガリー舞曲、スラブ舞曲がピアノ連弾曲とは知りませんでした、確か展覧会の絵も元はピアノ曲でしたね
Ans.そうです。「展覧会の絵(ムソルグスキー作曲)」もピアノの為に書かれ、後にラヴェルのオーケストラ編曲で有名になります。作曲家はピアノを使って作曲し、当初からオーケストラや舞台をイメージして作曲、ピアノ譜に記すこと多いので、ピアノ譜であっても実はオーケストラは鳴っており、オーケストレーション(オーケストラの楽器に割り振る)だけで交響的作品になることが多い・・・という側面もあります。

◆作曲家には何故変人が多いのか?
Ans.作曲に限らず、美術、文学、舞台など、創作を生業とするには“桁外れ”な個性が必要・・・桁外れの生き方が“芸の肥やし”となる・・・など「フツウじゃいけない」みたいな世間的通念(偏見?)・・・はあったように思います。でも本当に生き残った創作家は、其の人なりに自分を律して創作活動を行い作品を残したので、私としては「作曲家=変人」という概念は持っていただきたくないです。少なくとも、作曲家に変人(超個性的な人)は多いかもしれないけど、変人が作曲家になれる訳じゃないから。


Comment.
御紹介し忘れておりましたが、京谷氏は繊細なタッチをお持ちのチェンバリストです。昨年から、ピアノにも活動範囲を広げていただきたくゲスト共演をお願いしております。年齢差は40年(親子どころじゃない!)ですが、音楽理論のクラス学生時代、卒業後の音楽学助手としてのチェンバロ関連の仕事の中で、10年近くお付き合いさせていただき、今、楽しく共演出来るようになって本当に嬉しいです。 ピアノ連弾は一見近付き易いけれど、実は緻密さが要求される、けっこうタフなアンサンブルです。でも、楽しさも難しさも、誰かと分かち合ってこそのアンサンブル。私も十分楽しい時を過ごしました! 長時間集中して聴いてくださり、本当にありがとうございました。   上田啓子


今週の担当は2班です。
三週連続ゲストをお迎えしての授業です。
今週はドイツ・リード。
ストライプのカッター、ドットのネクタイにスーツで決められたテナーの西垣俊朗先生。真新しい純白で清楚なドレス姿のソプラノ大嶋真規子先生、今日は伴奏の黒子に徹すると意思表示されているかのようなシックな黒でまとめられた上田啓子先生。
第一部はシューベルト、600曲を超える歌曲の王。選りすぐり珠玉の名曲8曲聞きほれました。先生の仰る通り少し暗いけれど聴きごたえがあり大満足です。
休憩をはさんで、第二部がスタート。シューマン、ブラームス、フーゴヴォルフ、シトラウスそして上田先生が研究されているプーランクの大人の曲を8曲。
目を閉じて回りの雰囲気を消して耳だけで聴くと、まるでコンサートホールでのリサイタルのように感じ堪能しました。
授業の始まりはテーマ曲「人生の扉」、そして授業の終わりにはシューベルトの「野薔薇」を両先生も参加いただき全員で歌い,歌に酔いしれた2時間でした。

-----------上田先生の講義録
≪ドイツ・リートの世界≫
今日は大阪音楽大学より西垣俊朗、大嶋真規子先生をお招きし、シューベルトからR.シュトラウスに至るドイツ・リートを、歴史を追う形で歌っていただきました。
テノール:西垣俊朗  ソプラノ:大嶋真規子  P:上田 啓子
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∮ ドイツ・リートの発展
19世紀ドイツに於ける歌曲発展の背景にはピアノの普及、家庭音楽の発展と共に、ロマン派詩人の活躍があります。作曲家達はゲーテ、シラー、メーリケ、アイヒェンドルフらの詩に霊感を得て、今につながる歌曲の道を拓いてくれたのです。
シューベルトは、『野薔薇』、『魔王』、『美しき水車小屋の娘』、『冬の旅』など約600曲あまりの歌曲を書き、自然や恋を描く民謡調の作品から近代の疎外感を描いた作品まで、詩の気分を反映する多様な音楽を創造、ドイツ・リートを確立しました。詩と音楽の結婚-001縮小

シューマンはクララと結婚した1840年に一気に沢山の歌曲を創作し、それは“歌の年”と呼ばれます。ピアニストを志したシューマンのピアノパートは緻密に書かれ、伴奏というよりも歌と対等の語りが要求されます。詩と音楽の結婚-002縮小

ブラームスの歌曲は何故か器楽曲の重厚な作風とは異なって平明素朴な趣があります。彼は民謡の素朴さをも愛したのです。
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鬼才ヴォルフは独特の語るような旋律で詩の内容に鋭く迫る作品を残しました。
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 R.シュトラウスは濃厚な後期ロマン派の作風を反映した作品を残し、19世紀末のコンサート・リートを開花させました。
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∮ 本日の演奏
【第Ⅰ部】
❤今日も私達の「人生の扉」で幕開け! K津さんのギター、Y山さんのカホンに、大嶋先生の声が加わって力強い歌唱となり、西垣先生から絶賛いただきました!   「継続は力なり」ですね。P1000900縮小

❤F. シューベルト(1797-1828)
Gretchen am Spinnrade糸を紡ぐグレートヒェン D118 (1814) ・・・大嶋P1000908縮小

Die Forelle 鱒D550.Op.32 (1816-21)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・西垣P1000916縮小

Heidenröslein 野薔薇 D257, Op.3-3 (1815) ・・・・・・・・・・・・・・・・・大嶋P1000922縮小

Winterreise 冬の旅D911,Op.89 (1827) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・西垣
  Ⅰ Gute Nacht おやすみ
  Ⅴ Der Lindenbaum 菩提樹
  ⅩⅩⅣ Der Leiermann 辻音楽師
Ave Maria アヴェ・マリア D839 (1825) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大嶋
Ständchen セレナーデ D957-4(1828) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・西垣

【第Ⅱ部】
❤R.シューマン (1810-1856)
Widmung Op.25-1 献呈 (1840歌曲集『ミルテの花』より) ・・・・・西垣
DichterliebeOp.48 詩人の恋(1840) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・西垣
     ⅠIm wunderschönen Monat Mai 美しい五月に
     ⅡAus meinen Tränen sprießen 僕のあふれる涙から
     ⅩⅥ Die alten, bösen Lieder 古い忌わしい歌
❤J.ブラームス (1833-1897)
  Wie bist du,meine Königin Op.32-9 我が妃よ、あなたはなんと(1864)・・・大嶋
  Wiegenlied子守歌Op.49-4(1868)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大嶋
❤H.ヴォルフ (1860-1903)
Verborgenheit 隠棲(1891 メーリケ歌曲集No.12)・・・・・・・・・・・・・西垣
❤R.シュトラウス (1864-1949)
Zueignung 献呈(1882-83 Acht Lieder Op.10)・・・・・・・・・・・・・・・大嶋
❤F.プーランク(1899-1963)・・・番外編としてフランスのシャンソンを楽しく二重唱しました!
Les chemins de l’amour 愛の小径(1940) ・・・・・・・・・・・・・西垣&大嶋

❤最後に、シューベルト作曲の『野薔薇』を全員で歌いました。
 ソプラノ大嶋先生用の楽譜のままなのでかなりの高音域でしたが、皆さんしっかり歌えていました!


<コーラスの練習>午後
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今日でコーラスの練習は4回目です。
コーダイフェスタで全員で歌うのは5曲。
今日は4曲目「黒猫のタンゴ」と5曲目「翼をください」の一番を練習しました。
2曲の歌い方の違いを判り易く説明いただきました。歌い方でこんなに曲が変わるのかと驚きました。
歌っている皆の表情が生き生きしてきました。本番が楽しみです。
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☆☆☆ 一口レポートの抜粋 ☆☆☆

◆「冬の旅」は中学生の頃から聴いている、何歳で聴いてもその時々、感じ方が異なる。全曲集は私の宝物になっている。いつも涙して聴いている。
◆シューベルトのセレナードは高校の音楽授業で歌唱力テストの課題曲だったので、一生懸命に練習したのを思い出しました。
◆すばらしい歌声で感動しました。「音楽を楽しむ科」を受講して、良かったと思いました。
◆シューマンと妻クララ、そしてブラームスの関係について、人生の悲哀とはかなさ、そしてすばらしさを感じた。
◆アヴェマリア(湖上の美人)の歌曲すばらしかったです。

☆☆☆ 上田先生から丁寧な回答&コメントが ☆☆☆

◆「ます」のドイツ語の歌詞を初めて知りました。今まで抱いていた「清らかな渓流で躍動するますを描写した音楽」と思っていたイメージの落差に唖然。
Ans.テキスト、とりわけ詩においては、表面の言葉の裏に多くの意味が隠されいます。直訳が生々しい場合、しばしば上品に翻訳されますが、実は野放図な男女が描かれていること多いです。原語で分かるのが一番良いのでしょうね。私はドイツ語は本当に少ししか分からないのですが・・・。

Comment.
今日は初めてのぶっつけ本番! 実は非常に緊張していたのですが、お二人の熱唱と、西垣先生の面白トークにつられ、いつしか心配など忘れてしまって音楽に没頭していました。このシリーズも9回目、毎回深みを増して歌われるお二人に感激です。ピアノ伴奏は、歌手と親密な会話を交わしているようなもの、最も幸せな時間を過ごしているのはおそらく私、でしょう。
プログラムを大きく変えていなくても大きな進展を感じさせてくれる両先生に脱帽!感謝!です。表向きの刷新に惑わされることなく本質を追うべきなのだと再確認した一日でした。
今後もずっと「心の歌」を聴いていただけるよう、このシリーズの継続を強く願うようになった次第です。みなさま、お友達に宣伝してくださいね~。      上田啓子
今回のブログ担当は4班です。
現在のクラリネットは音域も広くなりサキソホンと同じように吹奏楽、ジャズでも使用されているようです。
クラスの皆さんはクラシックの名曲を数多く聴いておられるかたもおられ、生のクラリネットの音色にうっとりされているご様子でした。私は少し羨ましい気がしましたが長門先生のお話もわかりやすく楽しい1日を過ごすことができました。

-----------上田先生の講義録
Cl:長門由華 P:上田 啓子
∮ 先ずはクラリネットの紹介から
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 クラリネットは木管楽器の一種、マウスピースに取り付けられた1枚の簧(リード)によって音を出します。モーツァルトの頃には既に今の形体が出来上がっていました。クラリネットは音域、ダイナミックレンジが広く、表現力豊かな楽器で、著名な作曲家が独奏クラリネットの名曲を残してくれましたが、多くは名奏者の為に書かれた難曲、しかも何故か最晩年に書かれた作品が多く、高度な演奏技術と深い表現力が要求されます。
 今日はモーツァルトに始まるクラリネットの名曲を、作品にまつわるエピソードを紹介しながら、長門由華先生のクラリネットと私のピアノで演奏し、ドイツロマン派とフランス近代の響きを味わっていただきました。
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∮ 本日の演奏曲
≪第1部≫(ドイツ&オーストリア編)
W.A.モーツァルト (1756-91)
クラリネット協奏曲 イ長調 K622 (1791年作) 第Ⅰ楽章
      (アントン・シュタドラーのために作曲された)
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R.シューマン (1810-56)
幻想小曲集Op.73(1849年作)
      (ヨハン・コッテのクラリネット、クララ・シューマンのピアノで私的に初演された)
J.ブラームス (1833-1897)
クラリネットとピアノの為のソナタ ト短調 Op120-1 (1894年作) 第Ⅰ&Ⅱ楽章        
      (ミュールフェルトのために作曲され、クララ・シューマンの前で私的な初演が為された)

≪第Ⅱ部≫(フランス編)

G.フォーレ (1845-1924)
    シシリエンヌOp.78(1897年作)
   (戯曲「ペアレスとメリザンド」劇中で主人公の二人が愛を語り合うシーンのBGM とし   
    て書かれたチェロとピアノの為の作品)楽器の成長Ⅱ:管楽器の発展-001縮小
C.ドビュッシー (1862-1918)
   ゴリウォーグのケークウォーク (1908年作)  ピアノ組曲「子供の領分」第6曲
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F.プーランク (1899-1963)
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クラリネットとピアノの為のソナタ(1962年作)
(曲は亡き友オネゲルの墓前に捧げられた。
 初演は作曲者の死から3ヵ月後、1963年4月10日にニューヨークのカーネギーホールに
おいて、レナード・バースタインの伴奏とベニー・グッドマンの独奏によって為された。 )


♪♪♪ 最後は、みなさんの出番で「人生の扉」。K津さんのギター、Y山さんのカホン、U村さんの笛に、長門先生のパワフルなクラリネットが加わり、心情溢れる歌唱となりました。長門先生も「感動!」とのこと、回を重ねる毎に上手くなってゆかれるみなさん、素晴らしいです!


----------- 午後のコーラス練習
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☆☆☆ 一口レポートの抜粋 ☆☆☆

◆素晴らしいクラリネットの演奏でうっとりしました、又知らない事も教えて頂き有難うございました。
◆なかなかクラリネット演奏を聴いた事がありませんが いい音色を聴かして頂いてよかったです。
◆素晴らしい曲を堪能しました、優雅で至極の時でした。
◆どの楽器でも演奏されるのは演奏されるのはすごいことだが、女性で息を吹き込んで音を出すクラリネットなどは特に大変だと思う。すごく良かった。こんなにまじかで聞けて感動した。
◆クラリネットで演奏される名曲の数々に素敵な時間を過ごせました。伴奏?であるピアノが私には主役に聴こえました。素晴らしかったです。
◆ピアノとクラリネットの演奏とても素敵でした。贅沢な時間を過ごせました。先生のお話しとてもフレンドリーで楽しかったです。

☆☆☆ 上田先生からの回答とコメントです ☆☆☆

◆今日のピアノ伴奏は難し相でした、先生は何時間練習されましたか?
Ans.長門先生との合わせは3日前に1時間半。でも今日演奏曲は大曲なので夏からずっと弾いています。

Comment.今日の演奏曲はこのジャンルの名曲ばかりですが、初めて聴かれた作品もあったのではないかと思います。
でも、みなさん集中して聴いてくださっていることを感じながら演奏出来て幸せでした。演奏者(特に私)にとっては超難曲ですが、
何れもロマン派の真髄、難しくても逃げられない魅力を湛えた作品ゆえ、これからもチャレンジを続けてゆこうと思います。「人生の扉」のように!  上田

今回のブログ担当は3班です。
今日の講義はいつにもましてすばらしいものだった。
まずは嵯峨山先生のヴァイオリン伴奏付きで竹内まりあの「人生の扉」の合唱をした。
その後ヴァイオリン演奏で、ヘンデル、モーツァルトやベートーベンのソナタなどを聞いた。
やはり言葉で語れないものと語る音楽のすばらしさを実感した。
平日(月曜)の午前中にプロの楽器演奏が聞けるなんて至福の一瞬である。
さあこれからかごの屋での懇親会に出掛けよう。
---------上田先生の講義録---------
 演奏家招致シリーズの第2回目、ヴァイオリニスト嵯峨山庸子先生においでいただきました。
今日も先ずは朝の歌「人生の扉」から・・・嵯峨山先生にヴァイオリンで旋律線を奏でてもらえた分、ダイナミックに歌えたと思います! 

次にヴァイオリン以前の重要な弦楽器、ヴィオラ・ダ・ガンバの紹介を映画観賞にて行いました。
”ヴィオール”は16世紀~17世紀に最も栄え、バロック時代にはバイオリン属と共存していました。音質が柔らかく人間の声や息遣いを感じさせる”ヴィオール”は高貴な楽器とされ、声高に響くバイオリンの方はむしろ芸人の楽器とされていたのでした。 18世紀、市民層の台頭と共に音楽も王侯貴族の楽しみを超えて拡がりを見せる時代が訪れ、音楽の場は宮廷や貴族のサロンからより大きなコンサートの場に移行し始めます。楽器には繊細さだけでなく広い音域と音量が求められてヴィオール属は過去の楽器となり、ヴァイオリン属に脚光があたるようになったと思われます。
❡ 鑑賞映画「めぐり逢う朝Tous les matins du monde」(1991年フランス映画)
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舞台は17世紀フランス。ヴィオールの名手でありながら亡き妻と神のためにしか演奏しようとしないサント=コロンブと、 音楽を手段として宮廷での栄達を目指している弟子マラン・マレ。マレは師から破門を言い渡されるが、彼を愛するマドレーヌ(師の娘)は、父の演奏の秘術をひそかにマレに伝授する。しかしマレは彼女のもとを去り、子供は死産。傷ついた彼女は心を病んで自ら命を断つ。時が流れ、マレは師を訪ねる。年老いてはじめて可能となった心通う合奏・・・・・。名ヴィオール奏者ジョルディ・サヴァールの美しき音色が全編に流れるこの映画に、音楽には言葉を超えて通じあえるものがあることを感じていただけたのではないでしょうか。
 
めぐり逢う朝
マレ&マドレーヌ
 ♪ 「涙(哀惜の墓より)」 : 師コロンブが亡き妻の為に弾いた曲
 ♪ 「夢見る女」 : マレM.Maraix (1656-1728)が恋人の為に弾いた曲  


以降はヴァイオリンの生演奏です。
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❡ ヴァイオリン&ピアノ演奏(Vn嵯峨山庸子 P上田啓子)
  ♪ G.F.ヘンデル (1685-1759) ・・・・・ヴァイオリン・ソナタ  ニ長調 Op.1-13
♪ J.S.バッハ (1685-1750)・・・・・・・・ G線上のアリア BWV1068/2
 ヴァイオリンとオブリガードチェンバロの為のソナタNo.6 Ⅲ楽章Cantabile,ma un poco Adagio
♪ W.A.モーツァルト (1756-91)・・・ソナタ  ト長調 K301(1778)
  ♪ L.V.ベートーヴェン (1770-1827) ・・・ソナタ(「春」1801) ヘ長調 Op24 第Ⅰ楽章

  ♪ マスネ (1842-1912) ・・・・・・・・タイスの瞑想曲 (1894)
  ♪ モンティ(1868-1922) ・・・・・・・・チャルダッシュ
 
 ♪ エルガー (1857-1934)・・・・・・・愛の挨拶(1888)
楽器の成長Ⅰ:弦楽器の発展-003縮小

♪ ハイドン(1732-1809)・・・・・・・・セレナード(ホフシュテッター作曲と判明している)
☆「タイスの瞑想曲」 マスネ作曲のオペラ『タイス』(1894)第2幕第1場と第2場の間の間奏曲

 物語:4世紀末、ナイル河畔の僧院で修行する若き修道士アタナエルは、アレキサンドリアの美しき舞姫タイスに出会う。アタナエルは、刺激を求めて堕落してゆくタイスを回心させようと、神の教えを説く。ついに改心したタイスは修道院に入るが、アタナエルは逆にタイスに魅了されて恋に落ちる。タイスへの思いを断ち切れずアタナエルが修道院を訪ねるとタイスは瀕死の状態にあった。永遠の愛を誓うアタナエルに抱かれ、タイスは「天国の門は開かれ、天使たちが微笑みながら私を迎えてくれる」と歌い、天に召される。「タイスの瞑想曲」は、恋に落ちる前のアタナエルがタイスに改心を勧め、タイスを一人部屋に残して「あなたが悔い改めるのを私は扉の外で待っている」と告げた後の幕間に演奏される間奏曲。幕の向こうで、瞑想し葛藤しているであろうタイスを想像させてくれる名曲。


---------午後の親睦会、二次会の模様------
玉造のかごの屋で今クラス最初の親睦会を行いました。
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二次会は有志でカラオケです。
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☆☆☆ 一口レポートの抜粋  ☆☆☆

◆すばらしい演奏会でした。その時々にふさわしい映像と曲を選んで下さる先生の博識に敬服します。ありがとうございます。

◆ヴァイオリンの生演奏初めて聞いたがとても良かった。やはり生演奏は一味違いますね。

◆生演奏はすばらしい。ヘンデルのソナタ寝ている場合ではありません。何もかも忘れて.....

◆音楽と言語は同根ということ 目からウロコで十分納得できた。

◆今日はとても素敵な音楽を聴けてうれしかったです。先生のピアノもたっぷり聴かせて頂きうれしかったです。ありがとうございました。

◆真近でバイオリンとピアノを聴けて感動しました。二つの楽器の「かけあい」「息遣い」が心地よかったです。 

◆今日はとてもぜいたくな気分にひたれました。


< 上田先生から、丁寧な回答&コメントを頂きました。 >

◆先生の涙(でしたよね)すばらしい。
Ans. 涙の記憶はないのですが・・・歳のせいか、音楽にひきずられます。


◆生の演奏をきくのはとてもいい。もっと多くの人の生演奏をききたい(いろんな楽器)。
Ans. これから、クラリネット奏者、ピアニスト達、声楽家達、が来られます。お楽しみに。


◆音楽の本質 意味とは、、、、 It reminds me of my、、、
Ans. 果てしない拡がりを持つ問いだと思います。 私の思いはCommentにて後述。


Comment

お楽しみいただけたこと嬉しく、感謝! でも、ゲストとの時間を最も楽しんだのは私です。まさに”言葉を超えた”会話を楽しめるのですから。そして、私の中にずっと響いているのは映画「巡り合う朝」の最終場面、師コロンブとマラン・マレのディアローグ・・・演奏中もずっと私の中に流れていました。                          
「言葉で語れぬものを語るのが音楽・・・・・だから俗世のものではない・・・・・ 音楽は王のものではない・・・・・神のものでもない・・・・何故なら神は語られるから
 まことの音楽は耳には語らぬ・・・・・ 金に? 栄光に? 沈黙に?  沈黙は言葉の裏側でしかない ・・・・・ 愛に? 愛の悔恨に? 自棄に? 
 死者への贈り物? 言葉なき者へのささやかな慰め?   靴屋の椎の音を和らげるものに? 新たな命に?  世に出でることのなかった胎児たちに捧げる物と?」
ここで師は「死者を呼び起こすその曲を貴方に託したい」 と、心から教え子に自作を託したのでした。上田啓子

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