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----------上田先生の講義録---------
・・・近代オペラは市井の人々の暮しを描く・・・
✤ 今日も「人生の扉(竹内まりや)」から始めました。高津さんのギター・和音奏付きです!
 フレーズの入りが難しい曲ですので、私は未だ旋律をピアノで補っていますが、かなり力強く歌えるようになったと思います。皆さんの歌唱力に拍手! 夏休みの間も覚えていてくださいね~
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✤ 続いてはピアノの時間。「キラキラ星変奏曲」と呼ばれているモーツァルトのピアノ曲を弾きました。
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この曲は元は当時の流行歌「お母さま、聞いてくださいな」(オペラアリアとの説もある)の変奏であり、19世紀に入ってから英語の詩が付され、日本では「キラキラ星」となった歌なのです。シンプルで明るい、この作品は当時の人々が音楽に求めた方向性を示していると云えます。

★18世紀オペラ事情
18世紀は、イギリス産業革命、アメリカ独立、フランス革命等が相次いで起こった激動の時代、市民社会への大きな流れが始まったと捉えることが出来ます。音楽に於いてはJ.S.バッハ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンなどの大音楽家達が生きた時代、壮麗なバロックから繊細優美なロココ様式へと変容し、その明晰で端正な形式感から、音楽史上では”古典派”と呼ばれることになります。しかし実のところ、当時の市民達はなにより分かりやすい愉しみを求め、それは音楽に如実に反映されてゆきました。オペラの世界では、旧態然としたオペラ・セリア(悲劇、史劇)に、市民的で明朗な一幕物のオペラ・ブッファ(喜劇)が加わります。それは時に痛烈な諷刺を伴いますが、揶揄の対象である王侯貴族にさえ受け入れられ楽しまれるようになります。軽妙で明快な音楽が辛辣な風刺を和らげてくれたのかもしれません。
今日は新興市民層が求めた愉しみを追って、ブフォン論争の要因となったペルゴレージ作の幕間劇「奥様女中(1733)」、フランス革命の導火線になったと言及されるモーツァルト・オペラ群より「フィガロの結婚(1786)」をDVD抜粋にて観賞しました。

★観賞作品
∮La Serva Padrona《奥様女中》 作曲:G.B.ペルゴレージ
機転のきく女中と年老いた主人の物語。女中セルピーナが下男ヴェスポーネを兵士に仕立て、「自分はこの許婚と結婚することになっているが、彼から持参金を迫られている」と言ってウベルトに言い寄り奥方の地位を得る物語。ウベルトは根負けしてセルーピナを娶る。
演奏:ラ・プティット・バンド
指揮:シギスヴァルト・クイケン
配役:ウベルト:ドナート・ディ・ステファーノ
    セルピーナ:パトリチア・ビッチーレ
∮Stabat Mater《悲しみの聖母》  作曲:G.B.ペルゴレージ
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1736年、ペルゴレージは結核を患ってナポリ近郊の聖フランチェスコ修道院に療養に移る。ナポリ在住貴族からの依頼でこの作品を書き上げたが、まもなく息を引き取った。26歳の若さであった。

∮Les noces de Figaro《フィガロの結婚》 作曲:W.A.モーツァルト
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ボーマルシェ(仏)原作の戯曲「フィガロの結婚または馬鹿げた一日(1778)」による。貴族を馬鹿にする戯曲だが、シナリオ作家ダ・ポンテ(伊)は、モーツァルトの音楽効果を強調してヨーゼフ二世から上演許可を取り付けたという。
ドラマはセビリヤに近いアルマヴィーヴァ伯爵邸で展開される。伯爵の初夜権行使願望を、フィガロ、シュザンヌ、伯爵夫人達の罠と機転で阻止する物語。華麗なロココの裏に潜む人間の愛と欲を赤裸々に描くものだが、モーツァルトの音楽は常に軽やかで優しさに満ちている。
今日観賞したのは、1997年にフランス・コンピェーニュ帝国劇場にて上演されたもの、フランス語で演じられ、フランス特有の演出で原作者ボーマルシェの精神が大切にされている。
   演出:ピエール・ジュルダン
   指揮:ジェローム・ピルマン
   配役  フィガロ:ニコラ・カヴァリエ
       シュザンヌ:アンネ=ゾフィー・シュミット
        アルマヴィーヴァ伯爵:フィリップ・ル・シュヴァリエ




---------午後 白熱教室---------
今回のブログ担当は4班です。

白熱教室
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個人的な感想ですが白熱とまではいかなかったけれど、白熱する道筋は理解できたような気がしました。
「Cha Cha」が入る事であまり興味のない発言内容であってもだんだん興味を持てるようになりました。
また自分なりに消化する事ができると同時にすこし聴いてみたいこと(=Cha Cha)も思い浮かんだ。
ただ自分が「Cha Cha」すると次ぎに発言したい人の時間を食ってしまうので控えてしまう矛盾も感じました。
3学期は今回時間切れになったかたを中心に聴く側の受講生も「Cha Cha」を意識してやってみたら
今回より白熱すると思いました。


---------2巻 替歌シリーズです---------

 クラスミーティング 「秋の遠足」

秋の遠足 どこへ行きましょう
京都の川床チョット寒い
赤穂温泉 牡蠣いかが
夢は今夜開くでしょうか
オイスターざんまい オイスターざんまい
ビールが美味いぞみんなで乾杯
先生踊るよ 歌いましょうコーダイシニア



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☆ 一口レポートの抜粋 ☆

午前中(講義)

◆今日のオペラは楽しかったです。機会があれば全部見てみたいです。
◆近代オペラの歴史を知り、概要が少し解り、今後のオペラやクラッシク音楽鑑賞を深めるのに役立ちそう。
◆「フィガロの結婚」題名だけで詳細は知りませんでした。女性にとって痛快なお話しだと分かりました。オペラだけど喜劇だと親しみがわきました。
◆毎回のdvdを楽しみにしています、曲名クイズも何だろうとワクワクしています。音楽は本当に楽しいな。
◆観劇の楽しみ方の入口が解った気がしました。
◆歌劇、観ている内に引き込まれました。心が軽く、少し楽しい気分になれました。


《 上田先生から、丁寧な回答を頂いてます↓ 》

◆音楽の変化(進化?)が人類の変化(進化)のように感じる。今、現在の音楽をモーツァルトが見たらどう思うだろうか。
Ans.2018年現在、科学技術は進歩していても社会が進化しているかどうか、私は疑問に思っています。また、今回はモーツァルトの透明な明るさを強調してお話しましたが、実は多様な表情をもつ音楽家です。多面的に見えても浅薄になりがちな現代の諸相に対して、モーツァルトは「もっとホントに楽しいことしようよ!」って言うかもしれない・・・と思います。

◆モーツァルトは、ドイツ語も、イタリア語も、フランス語も堪能だったのでしょうか?
Ans.堪能だったようです。モーツァルトは幼い頃からヨーロッパ各地で演奏旅行をしました。父レオポルトは、ヴァイオリンやクラヴィアのレッスンだけでなく、学校教育に代えて、文字や数字、そして外国語教育にも力を入れたので、母国のドイツ語だけでなくイタリア語もフランス語も話せました。

◆「奥様女中」初めて知りましたが、面白かった。ペルゴレージの作品やブフォン論争は、モーツァルトにも影響を与えたのでしょうか?
Ans.ペルゴレージは1736年モーツァルトが生まれる20年も前に亡くなりましたし、ブフォン論争(1752~54)も、モーツァルトが生まれる前の事です。時系列的には直接の影響を指摘することは難しいですが、ブフォン論争が終息しても市民の楽しみを大切にする世の動きは止まることはなかった筈で、そうした世の雰囲気は敏感なモーツァルトに大きな影響を与えたと思われます。

◆オペラはマンガと一緒で文字と画面の両方見る分面倒です。文楽なら前もって床本で勉強すれば鑑賞を楽しめます。
Ans.オペラも書籍であらすじを知っておくことが出来ます。オペラは長編小説と同じで、大筋の物語意外にしばしば沢山のエピソードが挿入されます。おまけに外国語なので字幕を読むのに追われると面倒と感じられるかもしれませんね。予習しておくと楽しめると思いますよ。ぜひお試しを!

◆ペルゴレージ初めて聞いた、彼は結核で26歳で亡くなったと、他にも多くの音楽家が結核だったか?
Ans.ウェーバー、ショパンは、直接の死因であったか否かは別として、肺結核でした。滝廉太郎もです。

◆オペラも色々と変遷するものですね。それに西洋音楽はオペラを中心に発展するようですね。
Ans.舞台、物語はいつの世も人々の大きな娯楽だったのだと思います。

◆もっとモーツァルトを
Ans.9月3日は「天衣無縫なモーツァルト」です。お楽しみに!

◆キラキラ星の12パターンは1人の編曲でしょうか?全く別のものでした。音楽っておもしろいものだなあ
 と思いました。
Ans.もちろん12曲全てモーツァルトによる変奏です。ただし当時の習慣にしたがった変奏で、それほど特殊なものではありません。みんなこのようにアレンジを楽しんだと思われます。

◆なんとまあ ぜいたくな時だろう(キラキラ星) ピアノ演奏! 今日は休まなくてよかった。
Ans..9月10月、古典派から初期ロマン派までは出来るだけピアノ演奏によって講義を進めたいと思っています。楽しみにおいでくださいね。
◆オペラはたんじゅんなストーリーだがとてもおもしろかった。
Ans..本当は結構ひねったストーリーなのですが、今日は入り組んだ話はカットして進めました。



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☆ 一口レポートの抜粋 ☆

午後( 白熱教室 )

◆皆さんそれぞれの音楽の関わり方があり、とても楽しく聞かせて頂きました。
◆皆さんいろんな才能あり、背景ありでびっくりした。歌はできないし音譜は読めないけど誰れよりも楽しんでます。
◆もっと慣れたら皆が話せるようになると思います。次回を期待します。
◆人前で短時間で自分の意見を述べることの大変さ。自分は苦手。でもそういう場があることで少しずつなれていくことは大切なのだと思いました。自己満足、受身の一人で「音楽を楽しむ」自分がみんなで楽しむ、人を楽しませる音楽を楽しみたいと思いました。
◆音楽への熱い思いを語れる場があって良かったです。
◆先生の的確なあいづちで、皆の意見が色々豊かに出ていました。話すことの楽しさ、自信が持てました。
◆<音楽との関わり>についての他の人の話を伺って、私より深い様々な関わりを持っておられてる方が多く感心した。


結果の評価
満足:17 少し満足:12 少し不満:5 不満:2

《 上田先生からのコメントです↓ 》

Comment
白熱教室、わたし的には(不要と考えておりますので)積極的になれない企画ですが、今年度は皆様の様々な体験をたくさん聴くことが出来て、例年よりも楽しい時間を過ごさせていただけたと感じました。
”高大白熱教室”について高大側に設定意図を尋ねても明確な御返事をいただけたことはありませんので、勝手ですが「音楽を楽しむ科」のこれまでの方法を採らせていただきました。班毎ではなく、全員車座で一人づつ発信することとし、テーマもあえて具体的固定的な設定を避けました。  
さらに、私も頻繁にコメントを加えましたので、全員にマイクを回すことは出来ませんでしたが、御容赦くださいませ。私は、全員が数分づつでも発言する、というのでは”白熱教室”にならない、と考えております。それで、単にマイクを回しがちになるのを敢えて止め、感想を含むなんらかの反応を求める対応をさせていただきました。
音楽の楽しさは何より会話、音を言葉として共に交わすことに、にあります。白熱教室も然りだと思います。スポットは発言者にだけ当たっているのではありません。反応しての感想にも、聴き入っての熟考も大切な一コマだと、私は思います。 
次回は今回発言の機会を得られなかった方から始めることになると思いますが、今回不満と書かれた方には、次回是非積極的に参画されることを期待しております。  上田

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今回のブログ担当は3班です。
今日の講義はいつにもましてすばらしいものだった。
まずは嵯峨山先生のヴァイオリン伴奏付きで竹内まりあの「人生の扉」の合唱をした。
その後ヴァイオリン演奏で、ヘンデル、モーツァルトやベートーベンのソナタなどを聞いた。
やはり言葉で語れないものと語る音楽のすばらしさを実感した。
平日(月曜)の午前中にプロの楽器演奏が聞けるなんて至福の一瞬である。
さあこれからかごの屋での懇親会に出掛けよう。
---------上田先生の講義録---------
 演奏家招致シリーズの第2回目、ヴァイオリニスト嵯峨山庸子先生においでいただきました。
今日も先ずは朝の歌「人生の扉」から・・・嵯峨山先生にヴァイオリンで旋律線を奏でてもらえた分、ダイナミックに歌えたと思います! 

次にヴァイオリン以前の重要な弦楽器、ヴィオラ・ダ・ガンバの紹介を映画観賞にて行いました。
”ヴィオール”は16世紀~17世紀に最も栄え、バロック時代にはバイオリン属と共存していました。音質が柔らかく人間の声や息遣いを感じさせる”ヴィオール”は高貴な楽器とされ、声高に響くバイオリンの方はむしろ芸人の楽器とされていたのでした。 18世紀、市民層の台頭と共に音楽も王侯貴族の楽しみを超えて拡がりを見せる時代が訪れ、音楽の場は宮廷や貴族のサロンからより大きなコンサートの場に移行し始めます。楽器には繊細さだけでなく広い音域と音量が求められてヴィオール属は過去の楽器となり、ヴァイオリン属に脚光があたるようになったと思われます。
❡ 鑑賞映画「めぐり逢う朝Tous les matins du monde」(1991年フランス映画)
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舞台は17世紀フランス。ヴィオールの名手でありながら亡き妻と神のためにしか演奏しようとしないサント=コロンブと、 音楽を手段として宮廷での栄達を目指している弟子マラン・マレ。マレは師から破門を言い渡されるが、彼を愛するマドレーヌ(師の娘)は、父の演奏の秘術をひそかにマレに伝授する。しかしマレは彼女のもとを去り、子供は死産。傷ついた彼女は心を病んで自ら命を断つ。時が流れ、マレは師を訪ねる。年老いてはじめて可能となった心通う合奏・・・・・。名ヴィオール奏者ジョルディ・サヴァールの美しき音色が全編に流れるこの映画に、音楽には言葉を超えて通じあえるものがあることを感じていただけたのではないでしょうか。
 
めぐり逢う朝
マレ&マドレーヌ
 ♪ 「涙(哀惜の墓より)」 : 師コロンブが亡き妻の為に弾いた曲
 ♪ 「夢見る女」 : マレM.Maraix (1656-1728)が恋人の為に弾いた曲  


以降はヴァイオリンの生演奏です。
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❡ ヴァイオリン&ピアノ演奏(Vn嵯峨山庸子 P上田啓子)
  ♪ G.F.ヘンデル (1685-1759) ・・・・・ヴァイオリン・ソナタ  ニ長調 Op.1-13
♪ J.S.バッハ (1685-1750)・・・・・・・・ G線上のアリア BWV1068/2
 ヴァイオリンとオブリガードチェンバロの為のソナタNo.6 Ⅲ楽章Cantabile,ma un poco Adagio
♪ W.A.モーツァルト (1756-91)・・・ソナタ  ト長調 K301(1778)
  ♪ L.V.ベートーヴェン (1770-1827) ・・・ソナタ(「春」1801) ヘ長調 Op24 第Ⅰ楽章

  ♪ マスネ (1842-1912) ・・・・・・・・タイスの瞑想曲 (1894)
  ♪ モンティ(1868-1922) ・・・・・・・・チャルダッシュ
 
 ♪ エルガー (1857-1934)・・・・・・・愛の挨拶(1888)
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♪ ハイドン(1732-1809)・・・・・・・・セレナード(ホフシュテッター作曲と判明している)
☆「タイスの瞑想曲」 マスネ作曲のオペラ『タイス』(1894)第2幕第1場と第2場の間の間奏曲

 物語:4世紀末、ナイル河畔の僧院で修行する若き修道士アタナエルは、アレキサンドリアの美しき舞姫タイスに出会う。アタナエルは、刺激を求めて堕落してゆくタイスを回心させようと、神の教えを説く。ついに改心したタイスは修道院に入るが、アタナエルは逆にタイスに魅了されて恋に落ちる。タイスへの思いを断ち切れずアタナエルが修道院を訪ねるとタイスは瀕死の状態にあった。永遠の愛を誓うアタナエルに抱かれ、タイスは「天国の門は開かれ、天使たちが微笑みながら私を迎えてくれる」と歌い、天に召される。「タイスの瞑想曲」は、恋に落ちる前のアタナエルがタイスに改心を勧め、タイスを一人部屋に残して「あなたが悔い改めるのを私は扉の外で待っている」と告げた後の幕間に演奏される間奏曲。幕の向こうで、瞑想し葛藤しているであろうタイスを想像させてくれる名曲。


---------午後の親睦会、二次会の模様------
玉造のかごの屋で今クラス最初の親睦会を行いました。
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二次会は有志でカラオケです。
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☆☆☆ 一口レポートの抜粋  ☆☆☆

◆すばらしい演奏会でした。その時々にふさわしい映像と曲を選んで下さる先生の博識に敬服します。ありがとうございます。

◆ヴァイオリンの生演奏初めて聞いたがとても良かった。やはり生演奏は一味違いますね。

◆生演奏はすばらしい。ヘンデルのソナタ寝ている場合ではありません。何もかも忘れて.....

◆音楽と言語は同根ということ 目からウロコで十分納得できた。

◆今日はとても素敵な音楽を聴けてうれしかったです。先生のピアノもたっぷり聴かせて頂きうれしかったです。ありがとうございました。

◆真近でバイオリンとピアノを聴けて感動しました。二つの楽器の「かけあい」「息遣い」が心地よかったです。 

◆今日はとてもぜいたくな気分にひたれました。


< 上田先生から、丁寧な回答&コメントを頂きました。 >

◆先生の涙(でしたよね)すばらしい。
Ans. 涙の記憶はないのですが・・・歳のせいか、音楽にひきずられます。


◆生の演奏をきくのはとてもいい。もっと多くの人の生演奏をききたい(いろんな楽器)。
Ans. これから、クラリネット奏者、ピアニスト達、声楽家達、が来られます。お楽しみに。


◆音楽の本質 意味とは、、、、 It reminds me of my、、、
Ans. 果てしない拡がりを持つ問いだと思います。 私の思いはCommentにて後述。


Comment

お楽しみいただけたこと嬉しく、感謝! でも、ゲストとの時間を最も楽しんだのは私です。まさに”言葉を超えた”会話を楽しめるのですから。そして、私の中にずっと響いているのは映画「巡り合う朝」の最終場面、師コロンブとマラン・マレのディアローグ・・・演奏中もずっと私の中に流れていました。                          
「言葉で語れぬものを語るのが音楽・・・・・だから俗世のものではない・・・・・ 音楽は王のものではない・・・・・神のものでもない・・・・何故なら神は語られるから
 まことの音楽は耳には語らぬ・・・・・ 金に? 栄光に? 沈黙に?  沈黙は言葉の裏側でしかない ・・・・・ 愛に? 愛の悔恨に? 自棄に? 
 死者への贈り物? 言葉なき者へのささやかな慰め?   靴屋の椎の音を和らげるものに? 新たな命に?  世に出でることのなかった胎児たちに捧げる物と?」
ここで師は「死者を呼び起こすその曲を貴方に託したい」 と、心から教え子に自作を託したのでした。上田啓子
今回のブログ担当は2班です。
先週末からの大雨で大阪だけでなく西日本を中心として大変な被害が出、高大も6月18日の地震に続き、先週の金曜日は二度目の休校となるという、なんとなく皆の重苦しい気分を吹っ飛ばすに相応しい授業の始まりでした。
今年の我がクラスのテーマ曲と言ってもよい「人生の扉」の楽譜を細かく説明いただき30分程度合唱しました。難しいリズムを先生はわざと間違って、楽しく歌えばよい見本を見せていただきました。最後は一曲を歌いきり、合唱の楽しさを実感しました。
その後、バロックの両雄であるバッハとヘンデルについて、その生い立ち性格から音楽家として大成する過程を教えていただきました。
その中で
  バッハ   「コーヒー・カンタータ」
         「農民カンタータ」
         「トッカータとフーガ 二短調」 他
  ヘンデル 「オンブラ・マイ・フ」
         「水上の音楽」
         「オラトリア メサイア」 他
等々の曲を通じて両者の作風の違いを判りやすく説明いただきました。
若い頃は重厚さでバッハの方が良いかなと思っていましたが、今日比較して聞かせていたただいてヘンデルの方が楽しく聞けるように思いました。今日の様に二者に絞って比較する授業は違いが分かりやすく、音楽に造詣のない私でも入りやすかったです。

--------- 上田先生の講義録 ----------
✤ 今日は「人生の扉(竹内まりや)」の初練習! 
K津さんのギター・和音奏と私のピアノ・メロディ奏にて練習を始めました。
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リズム表記など譜面の読み方の説明し、”難しそう!”に見えるリズムの捉え方、など解説を試みましたが、お分かりいただけたでしょうか? 「目が点・・・」の方、「あーしんど」の方がおられるかもしれませんが、「習うより慣れろ」です。細部には拘らず、最後にはピアノ伴奏で歌い、どうにか?最後まで歌いました!
拙い指導で申し訳ないですが、素敵な歌に取り組ましょう。
 でも、気付けば40分も経過! その分講義時間を延長させていただくことにして、本題へ。

★ J.S.バッハ(1685~1750)
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 彼は信仰篤きプロテスタントとして膨大な宗教音楽を遺しましたが、本当は先ず人間として”熱い”人だった、と思われます。2度の結婚を通じて20人の子を生し、楽員の指導はもちろん生活の世話までもと手に余る雑務を抱えながら、信じられないほど沢山の音楽を書きました。当時、作曲家は芸術家ではなく“職人”であり、彼もまた音楽職人としてひたすら精力的に、誠実に、終生母国を離れることなく生きたのです。彼の創作はプロテスタント教会音楽にととまらず、膨大な器楽作品、コミカルな世俗カンタータにまで及びます。安易に時流には乗らず信念を貫いたバッハ、彼の作品には敬虔なプロテスタントとしての表現はもちろん、強靭な意志と情熱が溢れています。終世”頑固”を貫いたバッハ、過去のあらゆる音楽を吸収して彫琢を重ねたバッハの音楽、真髄とされるオルガン曲は壮麗な建築を思わせる構築力とドラマ性があり、難しい側面があってもなお私達の心に強く響いてくるのだと思います。
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【視聴CD】
∮「おしゃべりはやめて、お静かに」(別名「コーヒー・カンタータBWV211」1734年)
∮「わしらの新しいご領主に」(別名「農民カンタータ」BWV212 1742年)
∮ オルガン曲 「トッカータとフーガ ニ短調 BWV565」(1712~17年)  
∮ オルガン曲 「パッサカリア ハ短調 BWV582( 1710年頃)


★ G.F.ヘンデル(1685~1759)
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  彼もドイツ生まれですが、イタリア・オペラに習熟、ロンドンに渡って活躍の場を拡げた国際的音楽家です。王侯貴族、教会、共にその権威が廃れ始め、市民化への時代の波が動き始めていた・・・ヘンデルはその時代の流れに敏感に反応し、誰の心にも直ぐに馴染める、華麗な音楽を作曲しました。21世紀の今も、ヘンデルの作と知らずに聴き、歌っている音楽は多いことでしょう。今日はその幾つかを紹介しました。
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【CD視聴】
∮「オン・ブラ・マイフ」 オペラ「セルセ」(1728年初演)より冒頭のアリア。
∮「水上の音楽」(1715年) イギリス国王と和解を図ってテムズ川で演奏したとされる管弦楽曲。
∮「メサイヤ」(1741年) ロンドンっ子に飽きられたオペラに代わって転身した分野、“オラトリオ”の代表作。宗教作品にもかかわらず、序曲は「水上の音楽」に通じるリズムを感じさせ有名なハレルヤ・コーラスが含まれている。



午後のクラスミーティング

1.今後のクラス活動
  ・高大フェスタのクラスのコーラス 1月23日
    コーラスリーダー(代表)を決定 
  ・休校の補講(ノワ・アコルデ) 9月17日
  ・懇親会 7月23日
 について参加者の確認
2.修了式後の謝恩会の開催を決定
3.修学旅行の行先については継続検討

次回の授業(7月23日)の午後に始めての懇親会を行います。

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☆☆☆☆☆ 一口レポートの抜粋 ☆☆☆☆☆


◆もっとバッハが聴きたかった。クラッシック最高。
◆音楽は人の心を和ませてくれます、その時は別世界にいるような夢心地にさせてくれます、素晴らしい
です。
◆先生ファンですから、今期は最後まで続きそうです。有難うございます。
◆ヘンデルのハレルヤを合唱団で謳ったことを思い出し、その時の感動が蘇りました。
◆子供の頃、音楽教室でバッハの肖像画を見たとき、カツラと知らずに白髪の怖いおじさんという印象があった。今私はバッハの享年を超えた。バッハの方がヘンデルの音楽より多く知っている。
◆バッハとヘンデルの対比が面白い。また昔の作曲家が何でも出来るシング・ソング・ライターであることも興味深い
◆今日は、気持ちよく眠れました。



☆☆☆ 上田先生より、丁寧な回答を頂きました。↓ ☆☆☆

◆ジャズやポップスで言うコードはバッハの時代にありましたか?
Ans.”コードchord”には弦楽器の”弦”から転じて”和音”と言う意味があります。バッハの生きた時代(後期バロック)は和声の音楽が豊かに発展しましたのでもちろん”コード”は存在します。ただし表記は、現在のような”コードネーム”ではなく、楽譜の最低声部バスと、バスに付された数字によって記されました。一見違うものに思われそうですが、”コードネーム”と”数字付低音”は同じものなのです。

◆バッハには重厚さをヘンデルには軽やかさを感じた。幼少期の育ちの違いか?
Ans.この時代の音楽家の生涯について詳細な情報が残されることは少なく、とりわけヘンデルについては不明と言われています。でもヘンデルがハレという都会の裕福な家庭に生まれ幼くして音楽的才能を示したのは確かなようで、両親を亡くして親戚の中で苦労して修練を積んだバッハと、育ちの違いはあると思われます。でもそれだけでなく、両者の人生の軌跡が両者の音楽に反映されているように私は感じます。

◆「人生の扉」すごく難しいけれど絶対歌えるようになりたいと思うので練習します♥️
Ans.ガンバ!

◆歌を覚えるにも音符を理解すると何かが見える、?才の手習いとして頑張っていこうか...,
Ans.音符で歌の全てを表わすことは出来ないけれど、その学習の中で見えてくるものはきっとあります。今私も”?才の手習い”で楽譜制作ソフトFinaleと格闘中! 

◆バッハの好きな人はピアノ好き、ヘンデルの好きな人は弦楽器好きと誰かが言っていた。私は両方好き
Ans.その言葉、私は初めて知りました!  バッハは和声対位法の大家、ヘンデルは旋律美の大家と言えるので、それが反映された言葉ですね。

◆コーラスは野間先生にお任せして、上田先生はコーラス以外の本来の講義に専念して頂きたい。あくまでも講義が主で高大のコーラスは従に当たるもの。野間先生の指導方法もあるので白地のまま指導を受けた方が指導する方もベッター。
Ans.Commentにて後述いたします。

◆音楽を構成する4小節8小節などの単位は人間の生理に関係があるのだろうか。
Ans.生命体としての人間は身体そのものが躍動を持っている筈ですし、呼吸にも波があります。おそらく、そうした身体リズムの必然が、音楽リズム(拍子感、拍節感)の大枠を生みだしているのだと、私は理解しています。

◆バッハは、心に働きかけてくる曲が多く、ヘンデルの曲を聴くと、心が軽やかになる印象を受ける。両者を比較したとき、バッハがヘンデルよりも芸術性が高いといえるのでしょうか?
Ans. ”芸術性”の基準そのものに規定し難い側面がある、と私は思っていますので、バッハとヘンデル、何れの芸術性が高いのか、判断は出来ないし、すべきでないと考えます。

◆バッハ・ヘンデルが活動していた時代、音楽は教会・宮廷どちらで発展したのか?
Ans.17世紀前半、市民社会への動きは未だ台頭の兆しが見え始めたにすぎず、宮廷と教会はいずれも各地で人々の暮らしの中核を為していた・・・ということで、音楽家は何処かの宮廷或いは教会に属し、其処での務めとして音楽活動を展開しました。音楽は教会・宮廷の両方で発展していた、と言えるでしょう。

◆大聖堂でパイプオルガンの音楽を聞いて見たくなりました。教会にとって信仰心を高めるためにとても大切だったんですね。
Ans.パリの教会でオルガンを聴いた時、信仰をもたない私でさえ圧倒され畏怖の念を感じた記憶があります。大変なことだと思いますが、音楽には、人の心を信仰へと引き込む力があるのでしょうね。

Comment

「バッハとヘンデル、どちらがお好き?」なんて答えにくい質問をしてしまいましたが、私の意図は、両者の違いに目を向けて(耳を傾けて)いただきたたかった、ということです。ヘンデルの音楽は、彼の作品と知らずに耳にされていることが多いので、敢えてバッハと対比して、お聴きいただきました。みなさんそれぞれの御感想、それぞれに的を得ていると思います。帰宅後、講義レポートを書くべく昨年の記録を確認、昨年はバッハの「アルマンド」、ヘンデルの「調子の良い鍛冶屋」をピアノで弾いたことを思い出しました。視聴作品も今年より多かったような・・・。こうしたことを考えると、上記(御一人)の御指摘のように、講義に専念する方が良いのかもしれません。でも「人生の扉」は素敵な歌、歌いたい方が多いのも事実です。私は歌唱指導専門ではありませんが、譜面との付き合い方、リズムの感じ方など、お付き合い出来る側面があるかと思い、今日は特別に時間をかけました。でも今後は毎週の”目覚ましソング”として楽しんでゆきましょう。なにより私達にピッタリの歌、これも「音楽をたのしむ科」の一コマです。高大フェスタの為の予備練習としてではなく、クラスの歌として唄えれば素敵ではありませんか。「人生の扉」はコーラス曲ではなく、竹内まりやさんの素敵なソロを譜面に起こされたものです。お渡しした楽譜は鈴木奈美編曲と書かれた楽譜を4度上げて打ち直したもの。自由に謳われた歌を譜面に起こすのは難しく、判読し辛い表記もありますし、楽譜作成ソフトに慣れない私のミス表記もあります。
譜面のとおりにきちんと歌う、など細かいことは考えず、でも大きなリズムにだけは乗っかって、各自ソリスト気分で自由に歌っていただければ幸いです。  上田


今日のブログ担当は1班です。
今日は朝の合唱がなく、少し物足りなく感じていましたが、
ヴィヴァルディの「四季」
バッハの「ブランデンブルグ協奏曲」
パッヘルベルの「カノン」
モーツアルトの「ピアノ協奏曲20番」など
誰でも知っている名曲をたっぷり聞かせて頂き大満足です。
「カノン」が「かえるのうた」のような歌の追いかけっこを意味するとか、
曲の中に演奏家が自由に奏でられる部分「カデンツア」があるなど、
初めて知りました。
音楽は、作曲家と演奏家の芸術のコラボレーションで成り立っているのだと改めて思いました。

------- 上田先生の講義録 ---------
今日のソロ・ピアノはクイズでを止めて、パワーポイントでの映画紹介と共に、聴いていただきました。私達と同世代のD.フォスターの爽やかな音楽です:君がいた夏 stealing Home。
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続いて「人生の扉(竹内まりや)」、4度上げて二長調にした楽譜を配布。素敵な曲ですが、リズムが難しいので、今日はリズムの捉え方のお話のみ。来週から頑張って歌いたいと思います。
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さて、本題の協奏曲に・・・
バロック時代、≪楽器達≫は飛躍的な発展を遂げ、これまで≪祈り≫或いは≪踊り≫や≪芝居≫と共に在った音楽は≪楽器≫のみで自立した営みを始めます。今日はその中でもとりわけ華やかな≪協奏曲≫の成立と展開を追い、描写的、立体的なバロック器楽作品を鑑賞しました。
✤ 4パートを4方向から見れる譜面を紹介、とくに楽器指定も無かった時代のアンサンブルの形です。
  ❡J.ダウランド(1563-1626) 「流れよ 我が涙」
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✤ トリオソナタからコンチェルトへ
  「トリオソナタ」は、2本の旋律楽器(ヴァイオリンなど)と低音楽器で奏される3声の器楽曲です。近代の「協奏曲」は華麗な独奏楽器とオーケストラとの“協演( 競演?)”ですが、ルーツはバロック時代の「トリオ・ソナタ(3声部の器楽曲)」に遡り、「トリオソナタ」の低声部(バッソ・コンティヌオと呼ばれる)がハーモニーをつかさどる弦楽合奏部に拡大して形成されたと言われています。その低声部に付された数字がジャズのコードネームのような役割を担い、演奏家はそれに基づいて自在に即興を繰り広げてゆきます。
❡A.コレルリ(1653-1713) 「トリオソナタOp.3-2」
❡A.ヴィヴァルディ(1678-1741) 「四季」(『和声と創意への試み』Op.8 N.1-4) (1725)
「四季」は作曲者の命名ではありませんが、バロック・コンチェルトの代表的表題音楽で作者不詳のソネットが付されています。今日はその詩句を味わいながらイ・ムジチ合奏団の美しい音色と迫真の描写を聴きました。抜粋でしたが、北イタリアの四季を味わっていただけたでしょうか。
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❡G.F.ヘンデル(1685-1759)「ハープ協奏曲Op.4-6」
✤ 一方、反復されるバスの上に変奏が繰り広げられる音楽も立体的な展開を見せます。
❡ パッヘルベル(1653~1706)「3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調」
  「カノン」だけを聴きましたが2小節のバスが28回も反復される荘大な名曲。
✤ 協奏曲の最も華麗な部分はカデンツァと呼ばれる即興演奏部分、そのルーツと構成を学び、下記の2曲を鑑賞しました.
❡ J.S.バッハ 「ブランデンブルグ協奏曲 第5番 第1楽章」
カデンツァ・セクションは、チェンバロで可能なあらゆる技術を駆使、人間業とは思えない華麗な演奏が為されています。      演奏:アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス。
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❡ W.A.モーツァルト「ピアノ協奏曲第20番二短調K466第1楽章、第2楽章」
当時求められていた華麗な協奏曲とは趣が異なる作品。二短調で書かれ、暗く不安げな旋律、劇的な展開、厳しさと激しさの入り混じった感情など、強い表現性を持った作品となっています。ピアノは控えめにオーケストラに寄り添うかのようで、作者の繊細さが伝わってきます。音楽家として円熟、順風満帆の時期ゆえに、モーツァルトは本来の心情吐露が叶ったのではないでしょうか。
                 演奏:アシュケナージ(ピアノ&指揮)、フィルハーモニア交響楽団。



午後のクラスミーティング

コウダイフェスタで、当科はコーラスを披露することになり、
野間先生からコーラスのご指導を受けることに決まりました。
各班からコーラス委員を選出、10月22日から練習開始です。

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11月の遠足行き先、7月30日の白熱教室のテーマ、6月18日地震のため中止になった懇親会、来年3月の修学旅行の行き先など話し合いました。
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☆☆☆ 一口レポートの抜粋 ☆☆☆

◆心がゆったりします。寝つきの悪い日はモーツァルトを聞くのもいいかもと思いました。
◆曲の仕組みのようなものを聞かせていただき興味を持って曲を聴きました。
◆音楽は陽気と話されました。楽しみたいと思います。
◆ヴィヴァルディの「春」は何回も聴いているが、今回「夏」「秋」「冬」のストーリーを知り、CDを聴くことにしました!
◆パッヘルベルの音楽とかカデンツァのことが分かってよかった。
◆よく聴きなれた「四季」「カノン」「ブランデンブルグ協奏曲」等の”トウッティ”や”カデンツァ”の音楽理論に関する説明はやや難しかったが、今後の音楽鑑賞において役立ちそうです。
◆楽器を持ったことがないので専門用語は解りにくかった。ヴィヴァルディ、バッハの協奏曲は良かった。
◆協奏曲の演奏会、あまり行く機会がないので気に入った公演が有れば行って見たいです。

☆☆☆ 上田先生より丁寧な回答を頂きました。 ☆☆☆


◆今まで何となく聞いてきた曲の理解が深まりました。モーツァルトのk466のカデンツァの部分は現在でも自由に演奏されているのでしょうか?
Ans.カデンツァはソリストが独自の音楽を即興的に展開する自由があるセクションですが、作曲家自身のカデンツァが書かれるることもあり、著名な演奏家のカデンツァが残されることもあります。モーツァルトのK.466については作曲者自身によるカデンツァは残されていませんが、ベートーヴェン、フンメル、ブラームス、他多数のカデンツァが残されている・・・ということで先輩のを基盤にということも可能なのですが、演奏家は、最終的には自分の個性を出すと思われます。

◆ヴィヴァルディの四季「春夏秋冬」なんとなく春や冬のことが家で聞いてわかったが、庶民の日々の生活を描いていることが良くわかった。
Ans.「庶民の日々の生活を描いている」・・・それが愛されるキーポイントなのでしょうね。

◆協奏曲は4~5人で人数はきまっていますか。
Ans.演奏の人数は決まっていません。ソロ・パート(或いはソリスト達のパート)は決まりますが、ソロを支えるオーケストラの部分は、もともとは通奏低音(数字によって和声を示すバスライン)でしたので、それを如何様に割り振るのも基本的に自由だったのです。ただし其れは時代と共に変わり、近代以降はオーケストラ・パートも書かれますし、演奏する人数は増えて、ダイナミックになってゆきます。

◆「全てが楽譜に表現されない」演奏家と作曲家の関係性が対等であるような。音楽が瞬間芸術とわかりました。
Ans.西洋音楽の楽譜は本当に良く出来たツールで、そこには西洋文化のエッセンスが詰まっており、西洋音楽は楽譜の上で発展してきたとも言えますが・・・・でも所詮ツールはツール、人の心の機微の全てを描き尽すことは出来ません。御指摘は的を得ており、一瞬々々のパフォーマンスを作りだすのはパフォーマーなのです。さらに付け加えるなら、18世紀半ば、未だ作曲家と演奏家は分離しておらず、現在のような別々の存在ではありませんでした。

◆「人生の扉」は楽しそうですね、10回位の練習では不十分だと思います。もう少し全員が知っている歌を選んで練習した方がベターと思います。
Ans.竹内まりやの「人生の扉」、曲を知らない方もおられますし、たしかにリズムは難し目です。でも音域は広くないし、二長調に上げたので誰でも歌えます。高大フェスタ練習までのウォーミングアップのつもりで提案してみました。何より歌詞が私達の世代にぴったり!です。 しばらくチャレンジしてみませんか。高大フェスタ発表の曲は、これとは別に、野間先生と御相談のうえ、皆さんで選んでください。

◆音楽の成り立ちの中で楽譜に書かれていなくて演奏者の自由に演奏出来る事は素晴らしいですね。
Ans.音楽に限らず「アドリブ」は大きな要素だと思います。”型を破る”ところから何かが始まるのかも。

◆早くバッハやモーツアルトの時代にならないかと思っていましたが、もう少しバロックの音楽の勉強もしたかった。
Ans.まだまだありますよ~。来週は「バロックの両雄:バッハ&ヘンデル」ですし、来々週のバイオリニスト演奏の半分はバロックです。お楽しみに。

◆予約演奏会とは一般の人 誰でも参加できるのでしょうか?
Ans.身分の制限があったか否か、制限範囲がどこまでであったか? 定かではありませんが、予約は高価であったと思われます。予約演奏会、多くは王侯貴族のサロンで行われていましたから。一方、庶民の楽しみの場として、カフェやビア・ホールでの演奏もあり、それは誰でも楽しめたと思われます。

◆ヴィヴァルデイの「春」以外を初めて聞いた、モーツァルトのピアノ協奏曲は彼らしからぬ印象であった。
Ans.今日聴いた協奏曲第20番二短調K466は、当時の協奏曲とは雰囲気を異にした別格な作品です。一般的なモーツァルト像とは異なる側面が強く感じられることでしょう。1785年、音楽家として順風満帆の時期、彼は本当に書きたい作品を書いたように思えます。ということは、これが彼の本質で、一般に流布している”軽快なモーツァルト”は仮面かもしれません(あくまで仮定ですが)。

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