FC2ブログ
今回のブログ担当は2班です。
先週末からの大雨で大阪だけでなく西日本を中心として大変な被害が出、高大も6月18日の地震に続き、先週の金曜日は二度目の休校となるという、なんとなく皆の重苦しい気分を吹っ飛ばすに相応しい授業の始まりでした。
今年の我がクラスのテーマ曲と言ってもよい「人生の扉」の楽譜を細かく説明いただき30分程度合唱しました。難しいリズムを先生はわざと間違って、楽しく歌えばよい見本を見せていただきました。最後は一曲を歌いきり、合唱の楽しさを実感しました。
その後、バロックの両雄であるバッハとヘンデルについて、その生い立ち性格から音楽家として大成する過程を教えていただきました。
その中で
  バッハ   「コーヒー・カンタータ」
         「農民カンタータ」
         「トッカータとフーガ 二短調」 他
  ヘンデル 「オンブラ・マイ・フ」
         「水上の音楽」
         「オラトリア メサイア」 他
等々の曲を通じて両者の作風の違いを判りやすく説明いただきました。
若い頃は重厚さでバッハの方が良いかなと思っていましたが、今日比較して聞かせていたただいてヘンデルの方が楽しく聞けるように思いました。今日の様に二者に絞って比較する授業は違いが分かりやすく、音楽に造詣のない私でも入りやすかったです。

--------- 上田先生の講義録 ----------
✤ 今日は「人生の扉(竹内まりや)」の初練習! 
K津さんのギター・和音奏と私のピアノ・メロディ奏にて練習を始めました。
P1000312縮小

リズム表記など譜面の読み方の説明し、”難しそう!”に見えるリズムの捉え方、など解説を試みましたが、お分かりいただけたでしょうか? 「目が点・・・」の方、「あーしんど」の方がおられるかもしれませんが、「習うより慣れろ」です。細部には拘らず、最後にはピアノ伴奏で歌い、どうにか?最後まで歌いました!
拙い指導で申し訳ないですが、素敵な歌に取り組ましょう。
 でも、気付けば40分も経過! その分講義時間を延長させていただくことにして、本題へ。

★ J.S.バッハ(1685~1750)
バロックの両雄-003縮小
 彼は信仰篤きプロテスタントとして膨大な宗教音楽を遺しましたが、本当は先ず人間として”熱い”人だった、と思われます。2度の結婚を通じて20人の子を生し、楽員の指導はもちろん生活の世話までもと手に余る雑務を抱えながら、信じられないほど沢山の音楽を書きました。当時、作曲家は芸術家ではなく“職人”であり、彼もまた音楽職人としてひたすら精力的に、誠実に、終生母国を離れることなく生きたのです。彼の創作はプロテスタント教会音楽にととまらず、膨大な器楽作品、コミカルな世俗カンタータにまで及びます。安易に時流には乗らず信念を貫いたバッハ、彼の作品には敬虔なプロテスタントとしての表現はもちろん、強靭な意志と情熱が溢れています。終世”頑固”を貫いたバッハ、過去のあらゆる音楽を吸収して彫琢を重ねたバッハの音楽、真髄とされるオルガン曲は壮麗な建築を思わせる構築力とドラマ性があり、難しい側面があってもなお私達の心に強く響いてくるのだと思います。
バロックの両雄-001縮小
バロックの両雄-002縮小
【視聴CD】
∮「おしゃべりはやめて、お静かに」(別名「コーヒー・カンタータBWV211」1734年)
∮「わしらの新しいご領主に」(別名「農民カンタータ」BWV212 1742年)
∮ オルガン曲 「トッカータとフーガ ニ短調 BWV565」(1712~17年)  
∮ オルガン曲 「パッサカリア ハ短調 BWV582( 1710年頃)


★ G.F.ヘンデル(1685~1759)
バロックの両雄-005縮小
  彼もドイツ生まれですが、イタリア・オペラに習熟、ロンドンに渡って活躍の場を拡げた国際的音楽家です。王侯貴族、教会、共にその権威が廃れ始め、市民化への時代の波が動き始めていた・・・ヘンデルはその時代の流れに敏感に反応し、誰の心にも直ぐに馴染める、華麗な音楽を作曲しました。21世紀の今も、ヘンデルの作と知らずに聴き、歌っている音楽は多いことでしょう。今日はその幾つかを紹介しました。
バロックの両雄-004縮小
バロックの両雄-006縮小

【CD視聴】
∮「オン・ブラ・マイフ」 オペラ「セルセ」(1728年初演)より冒頭のアリア。
∮「水上の音楽」(1715年) イギリス国王と和解を図ってテムズ川で演奏したとされる管弦楽曲。
∮「メサイヤ」(1741年) ロンドンっ子に飽きられたオペラに代わって転身した分野、“オラトリオ”の代表作。宗教作品にもかかわらず、序曲は「水上の音楽」に通じるリズムを感じさせ有名なハレルヤ・コーラスが含まれている。



午後のクラスミーティング

1.今後のクラス活動
  ・高大フェスタのクラスのコーラス 1月23日
    コーラスリーダー(代表)を決定 
  ・休校の補講(ノワ・アコルデ) 9月17日
  ・懇親会 7月23日
 について参加者の確認
2.修了式後の謝恩会の開催を決定
3.修学旅行の行先については継続検討

次回の授業(7月23日)の午後に始めての懇親会を行います。

P1000322縮小



☆☆☆☆☆ 一口レポートの抜粋 ☆☆☆☆☆


◆もっとバッハが聴きたかった。クラッシック最高。
◆音楽は人の心を和ませてくれます、その時は別世界にいるような夢心地にさせてくれます、素晴らしい
です。
◆先生ファンですから、今期は最後まで続きそうです。有難うございます。
◆ヘンデルのハレルヤを合唱団で謳ったことを思い出し、その時の感動が蘇りました。
◆子供の頃、音楽教室でバッハの肖像画を見たとき、カツラと知らずに白髪の怖いおじさんという印象があった。今私はバッハの享年を超えた。バッハの方がヘンデルの音楽より多く知っている。
◆バッハとヘンデルの対比が面白い。また昔の作曲家が何でも出来るシング・ソング・ライターであることも興味深い
◆今日は、気持ちよく眠れました。



☆☆☆ 上田先生より、丁寧な回答を頂きました。↓ ☆☆☆

◆ジャズやポップスで言うコードはバッハの時代にありましたか?
Ans.”コードchord”には弦楽器の”弦”から転じて”和音”と言う意味があります。バッハの生きた時代(後期バロック)は和声の音楽が豊かに発展しましたのでもちろん”コード”は存在します。ただし表記は、現在のような”コードネーム”ではなく、楽譜の最低声部バスと、バスに付された数字によって記されました。一見違うものに思われそうですが、”コードネーム”と”数字付低音”は同じものなのです。

◆バッハには重厚さをヘンデルには軽やかさを感じた。幼少期の育ちの違いか?
Ans.この時代の音楽家の生涯について詳細な情報が残されることは少なく、とりわけヘンデルについては不明と言われています。でもヘンデルがハレという都会の裕福な家庭に生まれ幼くして音楽的才能を示したのは確かなようで、両親を亡くして親戚の中で苦労して修練を積んだバッハと、育ちの違いはあると思われます。でもそれだけでなく、両者の人生の軌跡が両者の音楽に反映されているように私は感じます。

◆「人生の扉」すごく難しいけれど絶対歌えるようになりたいと思うので練習します♥️
Ans.ガンバ!

◆歌を覚えるにも音符を理解すると何かが見える、?才の手習いとして頑張っていこうか...,
Ans.音符で歌の全てを表わすことは出来ないけれど、その学習の中で見えてくるものはきっとあります。今私も”?才の手習い”で楽譜制作ソフトFinaleと格闘中! 

◆バッハの好きな人はピアノ好き、ヘンデルの好きな人は弦楽器好きと誰かが言っていた。私は両方好き
Ans.その言葉、私は初めて知りました!  バッハは和声対位法の大家、ヘンデルは旋律美の大家と言えるので、それが反映された言葉ですね。

◆コーラスは野間先生にお任せして、上田先生はコーラス以外の本来の講義に専念して頂きたい。あくまでも講義が主で高大のコーラスは従に当たるもの。野間先生の指導方法もあるので白地のまま指導を受けた方が指導する方もベッター。
Ans.Commentにて後述いたします。

◆音楽を構成する4小節8小節などの単位は人間の生理に関係があるのだろうか。
Ans.生命体としての人間は身体そのものが躍動を持っている筈ですし、呼吸にも波があります。おそらく、そうした身体リズムの必然が、音楽リズム(拍子感、拍節感)の大枠を生みだしているのだと、私は理解しています。

◆バッハは、心に働きかけてくる曲が多く、ヘンデルの曲を聴くと、心が軽やかになる印象を受ける。両者を比較したとき、バッハがヘンデルよりも芸術性が高いといえるのでしょうか?
Ans. ”芸術性”の基準そのものに規定し難い側面がある、と私は思っていますので、バッハとヘンデル、何れの芸術性が高いのか、判断は出来ないし、すべきでないと考えます。

◆バッハ・ヘンデルが活動していた時代、音楽は教会・宮廷どちらで発展したのか?
Ans.17世紀前半、市民社会への動きは未だ台頭の兆しが見え始めたにすぎず、宮廷と教会はいずれも各地で人々の暮らしの中核を為していた・・・ということで、音楽家は何処かの宮廷或いは教会に属し、其処での務めとして音楽活動を展開しました。音楽は教会・宮廷の両方で発展していた、と言えるでしょう。

◆大聖堂でパイプオルガンの音楽を聞いて見たくなりました。教会にとって信仰心を高めるためにとても大切だったんですね。
Ans.パリの教会でオルガンを聴いた時、信仰をもたない私でさえ圧倒され畏怖の念を感じた記憶があります。大変なことだと思いますが、音楽には、人の心を信仰へと引き込む力があるのでしょうね。

Comment

「バッハとヘンデル、どちらがお好き?」なんて答えにくい質問をしてしまいましたが、私の意図は、両者の違いに目を向けて(耳を傾けて)いただきたたかった、ということです。ヘンデルの音楽は、彼の作品と知らずに耳にされていることが多いので、敢えてバッハと対比して、お聴きいただきました。みなさんそれぞれの御感想、それぞれに的を得ていると思います。帰宅後、講義レポートを書くべく昨年の記録を確認、昨年はバッハの「アルマンド」、ヘンデルの「調子の良い鍛冶屋」をピアノで弾いたことを思い出しました。視聴作品も今年より多かったような・・・。こうしたことを考えると、上記(御一人)の御指摘のように、講義に専念する方が良いのかもしれません。でも「人生の扉」は素敵な歌、歌いたい方が多いのも事実です。私は歌唱指導専門ではありませんが、譜面との付き合い方、リズムの感じ方など、お付き合い出来る側面があるかと思い、今日は特別に時間をかけました。でも今後は毎週の”目覚ましソング”として楽しんでゆきましょう。なにより私達にピッタリの歌、これも「音楽をたのしむ科」の一コマです。高大フェスタの為の予備練習としてではなく、クラスの歌として唄えれば素敵ではありませんか。「人生の扉」はコーラス曲ではなく、竹内まりやさんの素敵なソロを譜面に起こされたものです。お渡しした楽譜は鈴木奈美編曲と書かれた楽譜を4度上げて打ち直したもの。自由に謳われた歌を譜面に起こすのは難しく、判読し辛い表記もありますし、楽譜作成ソフトに慣れない私のミス表記もあります。
譜面のとおりにきちんと歌う、など細かいことは考えず、でも大きなリズムにだけは乗っかって、各自ソリスト気分で自由に歌っていただければ幸いです。  上田


スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

 | ホーム |