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今回のブログ担当は1班です。
今年の夏は異常な暑さが続きましたが、
皆さん元気に二学期の初日を迎えました。
一か月のブランクをものともせず、
恒例の「人生の扉」合唱は、
先生のピアノ、高津さんのギター伴奏と共に
益々快調です。
今日の講義のメインは、「MOZART」の映画鑑賞。
有名な映画「アマデウス」でのモーツァルトは、
軽薄で生意気という印象を強く持ったものですが、
「MOZART」は、限りない才能を持って生まれた子と
父親との葛藤がきめ細やかに描かれていて、
凄い天才なんだと思いを新たにしました。
540分という長編なので、ほんの一部だけでしたが、
モーツァルトの印象が大きく変わりました。
先生からyoutubeで見れるとのご紹介があったので、
早速見ました。字幕版以外に日本語吹き替え版もありました。
時間がある時にゆっくり鑑賞したいと思います。

--------上田先生の講義録-------
長かった酷暑を越え、久しぶりの授業、今日も「人生の扉(竹内まりや)」から始めました。もちろん高津さんのギター付きです! ブランクにもかかわらずフレーズの”入り”が全てハマり、私は心地よくピアノ伴奏を弾けました! 思わず拍手!
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講義は今日から本格的にウィーン古典派に入ります。
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18世紀、新興市民層(庶民にあらず)は何より“分り易さ”を求めますが、世紀後半の芸術は、なぜか古典主義と呼ばれるようになります。音楽ではバッハの息子達と、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン初期の作品までがその対象とされ、ハイドン以下3人の音楽家はウィーン古典派と呼ばれます。明瞭な旋律、バランスのとれた構成、書法の洗練に特徴がある彼らの音楽は、その超一流の完成度からクラシック(古典)と呼ばれるようになるのです。しかし、教会や貴族の雇用人の身分から創造者へ、すなわち職人artizanから芸術家artistへと、個性の表出を強める彼らの心には、時代の要求との間に大きな葛藤が生じるのでした。近代に目覚めた作曲家の内なる相克、葛藤を感じていただきたく。今日はモーツァルトに焦点を絞りました。 
∮ピアノ演奏 Mozart:Fantasie c-moll  K.475 (1785年作)
 前回演奏した「キラキラ星変奏曲」と全く趣を異にした、ドラマティックで内面的な幻想曲、地を這うような重い主題で始まる曲です。一般的モーツァルト像とは異なる雰囲気の作品を聴いていただきたく演奏しました。
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∮CD鑑賞 Mozart:Requiem K.626 
  作品をBGMに、通説とは異なるレクィエム創作発表秘話をお話しし、続いて18世紀世界史を復習。 
  ダヴィッドの絵画などを観ながら、18世紀ヨーロッパの美意識考察を試みました。
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後半は映画「モーツァルト」を抜粋にて鑑賞、神童と呼ばれた天才モーツァルトの、必ずしも幸せとは言えなかったであろう少年時代を追いました。
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∮DVD鑑賞 Mozart (LDよりダビングしたもので市販DVDは無い)
 有名な映画「アマデウス」(シェファー:1984年)は、それまで一般的だったアポロン的な偶像モーツァルトのイメージを完膚なきまでに打ち壊し、生身の人間モーツァルトに迫ろうとするものでしたが、これに先だって、1978年、フランスのテレビ界をリードしていたマルセル・ブリュヴァルが長編テレビ映画「Mozart」を構想し、長期に及ぶハンガリー・ロケを経て1982年、映画を完成させます。シェファー「アマデウス」では、ウィーン時代のモーツァルトとサリエリの確執を中心に、天才に対する羨望・嫉妬が強く描かれますが、ブリュヴァル「Mozart」では、幼子モーツァルト、少年モーツァルトから始まって父レオポルドとの愛と亀裂が克明に描かれ、作曲家35年の生涯が、音楽と共に、丹念に綴られます。今日は、全8時間の大作「Mozart」から「神童とその父」「亀裂」の抜粋を鑑賞しました。幼く可愛いモーツァルトが成長してゆく様、J.S.バッハの末子J.C.バッハの膝に抱かれたモーツァルト、英国少年リンリーとの出会いと別れ、・・・鑑賞出来たのは大作のごく一部で、J.S.バッハへの心酔、ハイドンとの対話、、理解されない作曲家の心の傷、にまで触れる時間が足りず残念でしたが・・・純真無垢なモーツァルト像を皆さんの心に刻んでいただけたのではないでしょうか。


9月24日 上田先生もご出演される演奏会のご案内です。
是非ご鑑賞ください

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----------午後からのクラスミーティング-----------
社会への参加活動
修学旅行行き先
ノアアコルデ(6/18地震による休校の代講)の件
コウダイフェスタ大合唱団について
等について話し合いがありました。


☆☆☆☆☆☆ 一口レポートの抜粋 ☆☆☆☆☆☆

◆久しぶりの授業で元気そうな顔を見られて良かったです。「人生の扉」も久しぶりに歌えて楽しかったです。モーツァルトの少年時の苦労大変だったんですね。天才でも!
◆先生の声のトーンと話し方に癒されます。今日出席して良かったです。
◆映画「アマデウス」の印象が強すぎました。今日上田先生から見せて頂いたDVDの方がより
モーツァルトの実像に近いと思いました。
◆天才ゆえの苦悩、少しわかった気がした。凡人の私にも少し。
◆映画をみてこんな幼少時から演奏も作曲も出来るなんて、才能は生れつき持っている人がいるのですね。
◆モーツァルトの人生を少し知り、曲を聞く時の感動がまたかわるのではとワクワクしました。
◆モーツァルトの人となりがわかり、あの美しい曲の中にも苦悩があったのかとしみじみしました。


☆☆☆☆☆ 上田先生から丁寧な回答が ☆☆☆☆☆ 

◆音楽が一般に広がる歴史の起点がハ短調幻想曲なのか。
Ans.モーツァルトの「幻想曲 ハ短調」は確かに名曲で、だから演奏したのですが、この作品が歴史の転換点と言う訳ではないように私は思います。当時の世間一般が求めていたのはむしろ「キラキラ星変奏曲」に代表されるような明るく楽しく分かりやすい音楽であり、その流れに逆らってでも内面的表出を試みたモーツァルトの主張・・・と私は感じています。でも、続く19世紀ロマン派の豊かな心情表現を先取りしたという捉え方も可能かもしれず、だとすれば次世代の幕開けと捉えられるかもしれませんね。

◆モーツァルトは当時の楽器で聞くべきだと思いました、ベートーヴェンとモーツァルトを同じピアノで比べてはいけない。
Ans.御希望は十分納得いたしますが、高大の教室でモーツァルト当時のピアノを演奏することは実質不可能であることを御理解いただきたく思います。バッハの作品はオルガンもしくはチェンバロで、ベートーヴェンの作品はベートーヴェン時代のピアノ(現代のピアノとは異なります)で演奏するのが適切であることは確かです。ドビュッシーのピアノ曲も20世紀初頭のフランスのピアノで弾くと自然に響きます。でもその実現には莫大な予算が必要になるでしょうね。

◆作曲家(モーツァルト)の人生を知って聴く音楽。今まで何となく音がきれいとかだけで聴いていて失礼だと思った。しかし、彼は幸せだった?
Ans.世間一般的な意味で”幸せ”だったかどうか、は疑問ですが・・・持てる能力を発揮して生ききったのですから、十二分に充実したと言う意味で、短命であっても”幸せ”と言えるかも。
 でも、近代のアーティストで”幸せ”な人生を全う出来た人は少ないそうです。

◆モーツァルトは、どんな環境におかれても偉大な作曲家になったほどの天賦の才能に恵まれていたのか? それとも才能以外の要素、すなわち努力、精神力、教育、家庭環境、幸運等の要素がどれだけ影響があったのか、今日のDVDの全編を見て確認したくなった。
Ans.今日紹介しました映画「MOZART」、「アマデウス」よりは実像に近いと思いますが、あくまで映画なので、モーツァルトの努力の様相の全てが描かれている筈はなく、彼の内面は自筆の手紙問等の文献資料から知る他ないように思われます。でも如何なる場合でも成功の裏には沢山の要素が存在する筈で、努力はその最大の要素です。「天才とは努力出来る人」という説もあります。私はそれを正しいと思いますし、モーツァルトもそれに該当すると思っています。上田
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