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今回のブログ担当は1班です。
恒例の「人生の扉」合唱は、先生のピアノ以外に、生徒のギター、管楽器、打楽器の伴奏がついて、益々賑やかに楽しく授業が始まりました。
今回講義の主役はシューベルト。
ベートーベンより27年も後に生まれたのに、亡くなったのはベートーベンの死の1年後。31歳の若さです。
「野ばら」、「アベマリア」、「セレナーデ」、「ます」などの美しい旋律を、初めて学校で習った時の、陶酔するような、震えるような感覚があったことを覚えています。まだ幼い感受性で、表現する言葉も知らない私にとって、音楽の授業は幸せな時間だったなと今ならわかります。

-----------上田先生の講義録
✤「人生の扉」、Kさんのギター、Yさんの打楽器、さらにUさんの笛が加わって活気が増し、歌声も力強くなりました。これからも毎週、なにより素敵な歌詞を伝えることを目標に、歌いたいですね。
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【✍はじめに】
 シューベルトの最大の魅力は “歌曲”にあります。でもそれは「来月のゲストの歌をお楽しみに」ということにして、今日は室内楽とピアノ演奏にて、早世した作曲家シューベルトの音楽を紹介しました。
 先ずはダイナミックなベートーヴェンの作品と真逆の雰囲気を感じていただきたくピアノ曲を紹介しました。
 ∮演奏曲目∮  『楽興の時』D780 (1823~28年作)  第1番(第2部分の初めまで)、第3番
              後者はかつてNHKラジオ「音楽の泉」の主題曲として親しまれた可愛らしい曲です。
≪ ベートーヴェン ≫
 次に先週お話出来なかった後期ベートーヴェン像について。
 ベートーヴェンの創作の根底に流れるのは(人生の)葛藤と(それを乗り越える)解決、それは楽音と音楽構造のみで表現し尽くされます。晩年、彼の作品は楽音の美や劇的葛藤を超越、ひたすら内に向い、極度の主観性と類まれな壮大さの中で<崇高>と呼ばれる域に達し、それはとりわけ後期ピアノソナタ等に具現されます。でも最後まで戦い続けたベートーヴェンの姿勢も忘れてはならないと思い、晩年のベートーヴェンの言葉「群衆を離れて毅然と立つ人間の道徳は“強さ”であり、これが私の道徳だ」という言葉を拠所に、第九交響曲を(各楽章冒頭だけですが)聴きました。
∮鑑賞CD∮ 
 Beethoven 交響曲 第9番 Op.125(1824年作)第Ⅰ章~第Ⅴ章  各冒頭のみ
  小澤征爾指揮、ニューフィラデルフィア交響楽団
≪ シューベルト ≫
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F.シューベルト(1797-1828)は、終生ベートーヴェンを尊敬、葬儀では棺を担ぎ、その翌年31歳の若さでこの世を去りました。同じ風土を生きましたが、その音楽はまったく異なる質感を漂わせています。シューベルトの音楽はなによりも“歌”、人恋しさゆえに書かれた“友と分かち合う”音楽”で、短い生涯に書いたとは信じられないほど多量の作品が遺されましたが、生前出版に至ったのは一部にすぎなかったのです。シューベルトは、行事や商いと係わらない“自発的作曲”を行った最初の作曲家であったと言えるかもしれません。
人生に多くを求めず、純粋に”音楽”を愛し、作曲のみを追求して早逝したシューベルトの生涯を追いました。彼の生い立ちと人生、彼を囲む集い≪シューベルティアーデ≫についてお話しながら、彼の室内楽を聞きました。
シューベルティアーデ

∮鑑賞CD∮ 
   ピアノ五三重奏曲イ長調「鱒」D.667 Op.114(1819年、22歳の作) 歌曲「鱒」の変奏曲を依頼され作曲
ピアノ三重奏曲 変ロ長調 D.898(1827~28年 晩年の作)
ベートーヴェンは事実上貴族社会の養子であったとも言えますが、シューベルトは職もないまま友人達に支えられて作曲を続け、高い評価を受ける前に、短い人生を終えた人です。ベートーヴェンとシューベルト、用いている音楽語法に大差はなくとも、両者を見間違うことはあり得ないでしょう。シューベルトは明らかにロマン派のさきがけとして、初々しいロマンティシズムを音楽の詩に開花させたのです。
最後に、最晩年(といっても31歳なのですが)に書かれた珠玉のピアノ曲を弾きました。
∮演奏曲目∮  『即興曲』Op.90(D899)(1827年頃の作)
第1番 アレグロ・モルト・モデラート、ハ短調 葬送行進曲(ベートーヴェンへの追悼)を想起させる 
第2番 アレグロ、変ホ長調、最もポピュラーな作品
第3番 アンダンテ、変ト長調、息の長い旋律が六連符の織り成す豊かな響きにのって歌われる
第4番 アレグレット、変イ長調 これもポピュラーな作品

「 上田先生が演奏されてますので、お聴きください↓ 」


-----------午後のコーラス練習
今回からクラスミーティングの時間を利用してコーラス練習が始まりました。
練習前にコーラス委員から声を出すための運動、声帯ついての話がありました。
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コーラス練習の指導は野間先生、ピアノ伴奏は、小野先生です。
声を出す前の準備体操から始まり、
先生の前で一人一人歌ってソプラノ、アルト、テノール、バスのパートに分けて頂きました。
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準備運動は腹式呼吸、腸運動、喉を大きく開ける等。
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力を抜いて、良い呼吸で発声練習、
息を流す、声を鳴らさない等、
歌うための初歩をわかり易く、ユーモアを交えて、教えて頂きました。
それぞれのパート毎に分れて「明日があるさ」を合唱。
同じメロディーのところは問題ないけれど、パート毎に異なる部分があると、途端に主旋律の方に引きづり込まれ、先生の声でなんとか元に戻るというような状況でした。
道は険しいですが、練習して
自分のパートを正しく歌えるようにしたいと思います。
先生、気長にご指導くださいませ。
宜しくお願いいたします。

☆☆☆ 上田先生からたくさんの回答を頂いてます。☆☆☆

◆シューベルトは短命なのに非常に多作だったのには驚くが、交響曲「未完成」を初め多くの未完成作品があり、移り気な性格でもあったように思う。
Ans.「未完成」と呼ばれる交響曲、なぜ未完(第3楽章は最初の9小節以外はスケッチのみで4楽章は存在しない)に終わったのか?には諸説あり、未だ結論は出ていないようです。放棄したのか、書けない理由が生じたのか? また「2章で既に完結している(ブラームス)」とも言われています。私には「移り気な性格」ではなく、若さ故、或いは、生き急ぐさなかでの迷い故、に思えます。そして、彼のその素直な脆さゆえ、私達は惹きつけられるのではないでしょうか。

◆聴いたことのある曲の作られた歴史的背景を知ることで、その曲がますます好きになった。作曲家の気持ちも先生が分かりやすく説明してくださり、音楽をさらに楽しめています。シューベルトはあまりピアノの練習をしなかったとか。先生もシューベルトのようにピアノをさわると勝手に指が動いているのだなあと思いました。
Ans.シューベルトは確かに天才で、練習量が少なくても、或いは殆ど無くても、楽器を扱えました。でも私の指は勝手には動いてはくれません!

◆交響曲は、なぜヨーロッパだけに生まれアジアには生まれなかったのですか?
Ans.交響曲のルーツは管弦楽の合奏、オペラ序曲にあり、其の発展は18世紀ヨーロッパにて始まりました。「シンフォニー」はバロック時代のシンフォニア(合奏協奏曲)から生まれた語で、「交響曲」は日本語への翻訳です。アジア諸地域にも其の地の楽器による合奏曲は存在していますが其れらは異なる名称を持ちます。例えば東南アジアのガムランのように。しかし、ヨーロッパ音楽と交流がある国の音楽家はヨーロッパの音楽語法を吸収して創作することが多く、今は、日本を含むアジアの作曲家も「交響曲」を書いています。

◆ベートーベンの次はブラームスを取り上げて欲しかった。シューベルトの即興曲第三曲はいい曲ですね。
Ans.ブラームスは19世紀後半に活躍した作曲家ですので、これから扱うことになります。お楽しみに。

◆シューベルトは短い人生の中で様々なジャンルの楽曲を残していますが本当にやりたいジャンルは何かな。
Ans.シューベルトの最も秀でたジャンルは歌曲でしょうが、彼は様々なジャンルに挑戦したかったのでしょうね。得意分野か否かは別として、彼はベートーヴェンを追っていたのでしょう。それに、31歳で亡くなるなんて、本人は考えていたかったはずですから・・・。

◆19世紀の音楽は例えばベートーベンの最高峰から流れ出て種々の河川になり大地に広がるイメージだろうか。
Ans.そのような捉え方もあります。特にドイツ・オーストリアでは後続の作曲家にとってベートーヴェンは絶壁であり、其れを乗り越えることからしか始められない・・・という空気がありました。でも、フランス、イタリアでは必ずしもそうではない側面があります。音楽を含む芸術の先進国はドイツより寧ろフランス、イタリアだったのですから。

◆数十年前、フォークグループでシューベルツというグループが、さすらいの子守唄をうたっていたのを思い出した。シューベルトに寄せて、つくられたうたなのかと、ふと思った。
Ans.「はしだのりひことシューベルツ」のことですね。シューベルトはアイディアの源だったでしょう。

◆生き方は色々あるものだ。人生のある時期にシューベルトのような考え方、生き方をしたような気がする。
Ans.私は弾いている時、何故か映画「理由なき反抗」を思い出してしまいます。若く、幼く、必要以上に繊細で身勝手・

◆シューベルト、モーツァルトともに短命なのに驚いた。どうしてだろうか?一般的に作曲家は短命なのか?
Ans.作曲という仕事は超繊細な感性が要求され、神経をすり減らす側面がある、のかもしれません。でも長命の作曲家も沢山おられます。シベリウスは91才、ストラヴィンスキーは89才、ヴェルディは88才、サンサーンスは86才、リヒャルト・シュトラウスは85才、ハイドンは77才、リストは75才、グノーは75才、ヘンデルは74才・・・長い人生を全うされたのです。

◆誰の中にも疎外感や孤独感はあるのだと思う。ただその強さの違いだろうか?先生の演奏すばらしかった!!息を詰めて聴いていた。
Ans.誰の心にもひそんでいる疎外感や孤独感、それを如何に表現して聴き手と心を通わせるか、それが表現者(詩人、作曲家、演奏家)に求められているのだと思います。

◆シューベルト歌曲、辻音楽師 聴きたいです。
Ans.シューベルトの歌曲集「冬の旅」の終曲「辻音楽師」については、11月19日、ゲスト・テノール西垣先生に歌っていただきます。おたのしみに!


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