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今回のブログ担当は1班です。
朝一番の「人生の扉」合唱の前に準備運動
これでうまく歌えるかしら?
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-----------上田先生の講義録
★本日の「人生の扉」、最後のハミングの部分を「ラララ」にしてみました。でも難しかったかな?
★ピアノソロは「シェルブールの雨傘」(1964年)、皆さまの当時を思い出していただけたでしょうか?

~赤裸々に描かれる”愛と死”~
 19世紀のヨーロッパ、都市化&工業化が進み、多くの紛争、革命と其の反動が繰り返され、市民化が進んだとはいうものの貧富の差は相変わらず大きく、虐げられた階層は存在し続けていました。市民の大きな娯楽へと成長を遂げたオペラも、下層階級をも含めた庶民の生活を赤裸々に描くようになります。綺麗ごとではない生き様が描かれるようになったのです。イタリアでは、文学に於ける写実主義と自然主義が≪ヴェリズモ・オペラ≫に進展を見せ、それは真実(ヴェリズモ)、世の現実を見据える表現で、筋書きはしばしば下層階級を舞台とし、情熱的で、殺人や血の恐怖を伴い、必然的に社会批判をも伴うことになります。その筆頭格としてはビゼーの『カルメン』が挙げられますが、今日は皆さんの御希望を挙手数で選択、もう一つ持参しておりましたヴェルディ作『アイーダ』を鑑賞しました。
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✍この物語、一説には、抱き合ったまま亡くなっている一組の男女のミイラから創造されたとか。 
   
✍ オペラ『アイーダ』は、約10年の歳月を掛けて完成したスエズ運河の開通を祝ってエジプトに建設されたカイロ歌劇場のためにヴェルディに委嘱されました。こけら落としには間に合わなかったが、完成されたオペラはエジプト情緒溢れる作品となる。1871年カイロ初演の後、世界中で人気を博し、ヴェルディ屈指の名作として今も人々に愛され続けています。
 本日鑑賞したのは1985年のミラノ・スカラ座ライヴ、当時大評判となり、日本でもNHKで放映された上演されたもの。輝く美声が魅力のパヴァロッティのラダメス、強靭な声を持つキアーラのアイーダとディミトローヴァのアムネリスなど最高のキャストです。マゼールによる大きくうねる音楽も魅力的、ロンコーニの演出も素晴らしく、”伝説の『アイーダ』”と言われています。

ヴェルディ:歌劇『アイーダ』  1985年12月  ミラノ、スカラ座のライヴ映像
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 指揮:ロリン・マゼール
 演出:ルカ・ロンコーニ
アイーダ(エジプトに捕らわれたエチオピアの王女)/マリア・キアーラ(ソプラノ)
 ラダメス(エジプトの将軍)/ルチアーノ・パヴァロッティ(テノール)
 アムネリス(エジプトの王女)/ゲーナ・ディミトローヴァ(メゾ・ソプラノ)
 アモナズロ(エチオピア国王、アイーダの父)(バリトン)
 
 【第1幕】時は古代エジプト、舞台はその首都メンフィス。エジプトの敵国エチオピアの王女アイーダは、エジプトの捕虜だが、身分を偽りエジプトの王女アムネリスの侍女として働いており、エジプトの将軍ラダメスと秘かに愛し合う仲となっている。そんな中、ラダメスは、エチオピア討伐の指揮官を命じられ、アイーダは恋人への愛と祖国への想いに葛藤を生じて思い悩む。
【第2幕】エジプトの王女アムネリスもラダメスのことを愛しており、戦場に向かったラダメスを心配する侍女のアイーダを見て、恋敵であることを知る。戦いはエジプトの勝利に終わり、エジプト国王は凱旋したラダメスに、娘のアムネリスを与え、将来自分の後を継ぐように言い渡す。ラダメスは困惑。 
【第3幕】エチオピア国王のアモナスロはエジプトの捕虜、ついで人質となる。アモナスロは娘アイーダに、ラダメスからエジプト軍の機密情報を聞き出すように強要する。祖国と恋人の選択に悩むアイーダだが、ラダメスと会い「国を捨てて二人で一緒に暮らしましょう」と誘う。ラダメスも思いを同じくして「エジプト軍が配備されていないナパタの谷を行けば誰にも会わずに逃げられる」とアイーダに漏らしてしまう。こっそり聞いていたアモナスロが、その「ナパタの谷」からエジプトを攻めようと言い出す。ラダメスは焦り、そこへアムネリスが現れる。、ラダメスは独りで全ての責を負い、アイーダとその父を逃がす。 
【第4幕】軍事機密を漏らしたラダメスは死罪。彼の命だけは救いたい王女アムネリスは、アイーダへの想いさえ捨てれば命を助けるとラダメスを説得する。しかしラダメスはそれを断り死を覚悟、地下牢に生き埋めとされる。その暗闇の牢には、牢が閉じられる前に忍び込んでいたアイーダがいた。二人は抱き合いながら、静かに死を待つ。

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今日の授業の殆どは圧倒的に美しい映像の「アィーダ」鑑賞でした。
舞台装置、衣装の豪華さは以前大阪で上演されたものとは大きく異なり素晴らしいものでした。
アイーダとエジプトの王女アムネリスの激しい心情に比し、ラダメスの潔さは恨めしい。
牢獄の中で飢え死にを待つより、早く殺してほしいと私なら思います。

-------------午後のクラスミーティング
コーラス練習が続くため、コウダイフェスタまでの最後のクラスミーティングだったので、多くの議題について集中して話し合いました。
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☆☆☆ 一口レポートの抜粋 ☆☆☆

◆何十年振りにオペラ(のDVD)を鑑賞したが、パバロッティはすばらしかった。セットには圧倒された。
◆アイーダのセットがすごかったですね。先日アイーダの映画みましたが今日のほうが良かったです。
◆先日も「アイーダ」(米メトロポリタン劇場)を観た。本日の作品は伊 ミラノ産で作品は同じでも、歌手や演出が異なるので各々良かった。
◆衣装も装置も私のイメージ以上の”アイーダ”だった、最近の演出は好みではないので、大感激だった。
◆アイーダ2回見る事ができ、表現などの違いが面白かったです。


☆☆☆ 上田先生から丁寧な回答&コメントが ☆☆☆

◆クラウディア・カルディナーレ主演のイタリア映画「鞄を持った女」の一場面「麗しのアイーダ」の音楽場面はこんな背景があったのか!
Ans. イタリア映画「鞄を持った女」は1961年作ですね。私は未だ映画にハマる年齢に至っておらず・・・観ていないので想像する他ありませんが。ヴェルディ・オペラはイタリアの命、背景として生きていることでしょうね。ちなみに、クラウディア・カルディナーレ、私が最初に憧れた女優さんです!

Comment.

「カルメン」「アイーダ」、どちらを観るかの選択で熱くなる皆さんに、この講義時間への強い思いを感じました!
今日紹介しました「アイーダ(DVD)」、「カルメン(LDからダビングしたDVD)」、両方とも御希望の方に御貸ししました。今後、御希望の方々に回して御鑑賞いただけますので、今日御希望映像を観れなかった方も御心配なく。御希望を横谷CDに伝えてください。
持参した「カルメン」はカラヤン指揮、私が最も共感出来る演出の逸品なので、数年前まで紹介し続けてきたものです。本日鑑賞の「アイーダ」は1985年のミラノ・スカラ座ライヴ、当時大評判となり、日本でもNHKで放映された上演されたもの。マゼール指揮、パヴァロッティのラダメス将軍、マリア・キアーラのアイーダ、ディミトローヴァのアムネリスなど最高のキャストによって”伝説の『アイーダ』”と言われた至高の舞台芸術です。
最近同じオペラを観られた方も、演出や演奏が変われば異なる表現となることを実感されたことと思います。オペラに限らず、舞台は一回性のもの、同じ作品のパフォーマンスであっても2度と同じ表現は出来ない・・・。まして演出、音楽指揮、俳優や歌手が異なれば、全く異なる舞台が生まれる・・・。
変わり得ること、様々に異なること・・・その面白さと魅力をどうかお楽しみいただきたく思います。もう一つ、器楽演奏の場合も奏者は作品を演じ語っている、ということも御理解ください。私はピアノを弾く時(自分勝手にですが)物語や台詞を空想して演じ歌っています。   上田啓子
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