FC2ブログ
今回のブログ当番は1班です。
早いもので今年最後の授業となりました。
テーマはロシアの音楽家。
私の大好きなチャイコフスキーとラフマニノフが
ムソルグスキーなどロシア5人組とスクリャービンと一緒に講義され、
あまりの時間の短さに、許されるならせめて2回に分けて欲しかったなあと感じたのは
私のわがままなんでしょうねえ?
ムソルグスキーの「禿山の一夜」は、センセーショナルな曲調のため、テレビドラマ等でよく使われていますが、
夜が明けた後の穏やかな曲調はとても心地よく、その対比が面白いです。
ムソルグスキーの若い時と晩年の容貌の変わりよう、とても同じ人間とは思えません


-----------上田先生の講義録
❤ 今日も有馬圭亮氏がピアノを弾きにきてくださいました。
★ 朝歌「人生の扉」、K氏のギターがお休みでさみしかったですが、Yさんのカホンが支えてくれました。P1010031縮小
最後のハミングが難しいので譜面にとらわれず自由に歌ってください、と言いましたら、本当に自由に・・・譜面と異なるところでハミングやラララが聴こえるのですが、それがピアノと美しく合うのです! 音楽は自由が良いのですね!
P1010035縮小


≪ 音楽におけるナショナリズム≫
19世紀後半、周辺の諸地域に伝わる民俗芸能が西洋音楽に大きな影響を与えます。遠き祖先から伝わる民謡や物語、リズムは、社会の下層で生きる人々や被抑圧民族にとって、民の誇りと憧れを自由に表現出来る唯一の手段でもあり、時として、いわゆる愛国心的プロバガンダ、「武器を取れ」との精神的呼びかけにもなり得たのです。

≪ロシアの場合≫
ロシアは力強い民謡の宝庫でしたが、当時、音楽教育機関は皆無で音楽家の地位は低く、音楽界はイタリア人に支配されていました。先駆者M.グリンカ(1804-1857)はミラノ、ベルリンなどで学んだ後ロシアに戻って祖国の民謡に基づく音楽を作曲しました。
次の展開は、バラキレフ(1837-1910)と、彼の下に集った陸軍技術将校セザール・キュイ(1835-1918)、見習士官ムソルグスキー(1839 -1881) 、海軍将校リムスキー・コルサコフ(1844-1908) 、化学者ボロディン(1833-1887)によるもので、ロシア五人組と呼ばれた彼らは、西欧アカデミズムに対抗する個性的な音楽活動を展開しました。一方、モスクワ音楽院に学んだチャイコフスキー(1840-1893)は、ペテルブルグの5人組とは対極をなし、ロシア的性格を持ちながらも西欧のオーソドックスなスタイルを越えることのない洗練された創作で国際的名声を獲得しました。両者は対立関係にありましたが、いずれも祖国ロシアの風土を色濃く描いているのに・・・と私はこうした対立関係を残念に思っています。
≪観賞曲CD ≫
★ P.チャイコフスキー民族の心を歌う:ロシア-001縮小
  「祝典序曲1812」(1880作曲) 
1812年は、ナポレオンによるロシア侵攻の仏軍に勝利したロシアの記念すべき年、音楽はその光景を描く感動的な作品となっています。

★ M.ムソルグスキー 民族の心を歌う:ロシア-002縮小
民族の心を歌う:ロシア-003縮小  交響詩「禿山の一夜」(1867作曲)。
ムソルグスキーがアルコール依存になった頃の作品。タイトルや冒頭は刺激的ですが、素朴なロシアもたっぷり聴ける作品です。
★ M.ムソルグスキー  「展覧会の絵」(1874作曲)、M.ラヴェル編曲版 民族の心を歌う:ロシア-004縮小

この作品は友人であった画家ハルトマンの遺作展の為に書かれたました。ハルトマンの絵画を見ながら「プロムナード」「小人」「古城」「テュイルリー」「サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ」「リモージュの市場」「キエフの大門」を聴きました。

≪ロシア革命後≫
 1917年 ロシア帝国は崩壊 し社会主義国家が誕生、1922年にはソヴィエト連邦成立、その2年後レーニンが亡くなりますが、1930年代にかけてスターリンによる大粛清の時代に入ってゆきます。
ラフマニノフ(1873-1943)、民族の心を歌う:ロシア-005縮小
プロコフィエフ(1891-1953)、ショスタコーヴィッチ(1906-1975など多くの芸術家はソヴィエト社会主義とその粛清の中、生き残る為の辛酸を経験し、亡命、或いはプラウダ批判やジダノフ批判受けて譲歩・変節を余儀なくされたのでした。
とりわけラフマニノフは1917年十月革命後、家族と共にロシアを離れ、スカンディナヴィア諸国への演奏旅行のまま二度と祖国ロシアの地を踏むことはなかったのです。「僕に唯一門戸を閉ざしているのが、他ならぬ我が祖国ロシアである。」(ミュージカル・タイムスのインタヴュー記事より)

≪ 本日の演奏(有馬圭亮氏)≫
「ヴォカリーゼ」(ラフマニノフ):左手の為用にアレンジされた作品
「2つの左手のための小品:プレリュード&ノクターンOp.9」(スクリャービン)民族の心を歌う:ロシア-006縮小

 スクリャービンは小柄な体格でモスクワ音楽院ピアノ科時代、オクターブが精一杯と言われるほど小さな手の持ち主だった。にもかかわらず(巨漢ラフマニノフを含む)同級生らと熾烈な競争を続け、ついに右手首を痛めてしまう。回復するまでの間、左手を特訓するとともにピアニストとしての挫折感から作曲にも力を注ぎ、独自の高度なピアノ演奏技術を元とした左手奏法を編み出す。それは右手以上の運動量を要求し広い音域を駆け巡る、後に「左手のコサック」と呼ばれる独自のピアノ書法で、作曲家スクリャービンの誕生を象徴するものとなった。初期の作品なので、調性を逸脱することはなく、ロマン派(特にショパン)の影響を色濃く受けている。


-----------午後のコーラス練習
コウダイフェスタに向け、野間先生のご指導も快調!!!P1010046縮小
P1010049縮小
P1010051縮小

色々笑わせて頂き、歌う事以外でも腹筋が鍛えられます。
少しずつ要求レベルが高くなってきました。
歌いながら
4人がマラカスを振る、全員でステップを踏む。
集中しないとどちらかが間違いそう。

-----------クラスの忘年会
森ノ宮の駅側の「菜蔵」で行いました。
P1010066.jpg
例によって委員長のクイズがありました。
頭の固い私には正解を聞いても納得するまで少し時間がかかるような難題でしたが、
柔らか頭の方々が見事正解され、委員長ご持参のクイズの賞品(畑で採れた大根)を獲得されました。

-----------二次会
カラオケ
P1010120.jpg


☆☆☆ 一口レポートの抜粋 ☆☆☆

◆「序曲1812」と「禿山の一夜」、先生の説明から、自分なりの想像が出来て聴いていて楽しかった。

◆音楽とイメージは密接な関係があると思うが、ムソルグスキーの「展覧会の絵」はその典型のようです。この曲はこの絵がモチーフになっていると明示されていることまでは知らなかった。

◆先日、たまたまBS放送で日本で左手だけのピアノコンクールの状況が放映されていた。参加者は外国からの参加もあり50人。当科でタイミングよく「左手のピアノ」に接していたから理解に役立った。

◆ロシアの壮大な景色が目に浮かびました。

◆ラフマニノフのヴォカリーズとても素敵でした。

◆曲が作曲された歴史的な背景をお聞きする事によって、より深く楽しみながら聴けました。


☆☆☆ 上田先生から丁寧な回答&コメントが ☆☆☆

◆片手の演奏とはいえ迫力がありました。「右手だけ」というのはないのでしょうか。
Ans.少ないですがあります。http://www.panamusica.com/topics/one_hand/ にて紹介されています。

◆今迄聞かせていただいた曲と比べ、今日のはやはり違っているように感じました。大国の力を誇示するような終わり方ですね。
Ans.どの曲にも必ず「キエフの大門」を彷彿とさせる壮大な音楽が出てきますものね。”大国の力の誇示”かどうかは分かりませんが・・・”雄大なロシア”が聴こえることは確かです。

◆展覧会の絵で太い旋律に対してグチっぽい旋律という表現がおもしろかった。
Ans.「サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ」のことですね。リアルな描写でしょう?

◆「展覧会の絵」を基になった絵を観ながら聴きたいと思います、これ等の絵はどの様にして入手出来ますか?
Ans.提示絵画はネットで探したものです。今、再度検索しましたら、詳しい説明付きがありましたのでURLを紹介しておきます。ご質問を機に調べ直して、新たな情報を得ました! ありがとうございます。
「ムソルグスキーとハルトマン「展覧会の絵」 Wunderbarな毎日 (前篇、後篇)」で検索してください。
https://ameblo.jp/endless-sorrow628/entry-12308871986.html
https://ameblo.jp/endless-sorrow628/entry-12309011003.html
上記サイトから、画像をPCに取り込んでおくと、その画像を見ながら、CDやYouTubeなどで音楽を聴くことが出来ます。


◆音楽はやはり時代や国、又は生活環境に影響されるのだろう。作曲家の多くは天才故に(?)若くして
病死している。
Ans.天才は過敏ゆえに消耗も激しいかもしれない・・・とは思います。



Comment.今日はロシアの血を強く感じる曲を選んできました。聴いていただきたい音楽が多過ぎて、持参した音源のうち少ししか扱えず、それが一番の心残りです。
年明けからは、東欧、北欧、スペイン・・・と各地の民族色濃い作品を聴きます。お楽しみに! 上田

スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

 | ホーム |