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--------今日のブログ担当は3班です。---------
今日は、本年度初めて、生演奏を楽しめる機会でした。
少し難しい音楽の歴史や、音楽理論から少し解放されて、文字通り音楽を楽しみ、更に、ギターの音色を楽しみました。
上田先生は、10時になりましたが、ギタリストの増井一友先生が、まだ到着していないのを気にかけながら、
いつもの曲あてクイズのピアノ演奏で本日の授業がスタートしました。
その後、増井一友先生がお見えになりました。
JR環状線の遅れで、少し時間がかかったようです。
増井一友先生の軽妙なおしゃべりで始まりました。
「1973年にギタリストとしてスタートし、当初は、年齢・経験も一番下でしたが、いつの間にか自分よりも下の者がいなくなった。
そして昨年からここで演奏する機会があり、ここでは、自分自身が一番若いように思う、ゆっくりと音楽を楽しめる」
など、自己紹介がありました。
そして、リュート、ビウエラなど上田先生のパワーポイントと連携し、ギターの祖先の話もされ、いよいよギターの生演奏がスタートしました。
演目紹介

この色の字は上田先生のコメントです。
第Ⅰ部
1.ルイス・デ・ナルバエス
∮牛を見張れによる変奏曲 ・・・ビウエラの時代の雰囲気を残す素朴で楽しげな曲。
ビウエラ

2.J.S.バッハ(1685-1750)  
∮サラバンド、ブーレ ・・・リュート組曲よりの抜粋、リュートの奏法が見られる。
3.ナポレオン・コスト (1781~1829) 
∮リゾンの泉 ・・・ フランス ノルマンディー地方の地名
別名 村の踊り 構成は、前奏・歌の部分・踊りとなっている。
ハーモニックスの繊細な音が印象に残りました。
ギターらしい華麗な作品。ダンスのセクションで私は踊りたくなりました!
4.ルビラ(スペイン民謡)
∮愛のロマンス ・・・ 映画監督のルネ・クレマンが映画の制作経費を 削減するために、ナルシソ・イエペスに演奏を依頼したことにより、この曲が世に出たそうです。
残念なことに、映画の題名とギターの曲名が混同されているケースが多く見受けられるとの紹介がありました。
曲名はしばしば「禁じられた遊び」と誤解されたりしていますが、 実はスペインのギター奏者ルビーラが民謡を元に(?)作曲した「ギター練習曲」がルーツとか・・・
 現代のシニア層がギターを始めた時に、この曲の簡単に演奏できるところ、少し難しいところ、非常に難しいところなど、非常に興味を引くお話しがありました。

禁じられた遊び


5.ターレガ(1852~1909)
∮アルハンブラ宮殿の思い出 (1896 )・・・
  ギターの名曲中の名曲。スペイン、アンダルシア州グラナダの宮殿でアラブの王様が造った。
イスラム思想により、外観はただの赤土壁だが中に入ると、精密な装飾、内部は非常にきれい、外と内がこれほど違う宮殿は珍しい。 近くに滝があり、至る所に水が流れている。噴水が多くあり、どこにいても水の音が聞こえるという最高の贅沢です。
フラシスコ・タレガが宮殿の水の音をギターのトレモロ奏法により再現したと言われています。
  アルハンブラ宮殿の贅沢は水の流れる音に象徴されているというお話が印象的でした。さらに驚いたのは「行ったことある方おられますか?」の問いに多数の方が挙手されたことでした。受講生のみなさんは豊かな体験をお持ちなのですね。
第Ⅱ部
6.ヴィラ・ロボス (1876~1946)
∮プレリュード第3番 ・・・ ヴィラ・ロボスはブラジル紙幣に顔写真が載るほど著名だった。
前奏曲を6曲書いたが5曲しか残っていない。今日の演奏はそのうちの第3曲。
7.トゥリーナ(1882~1949)
∮セビリアーナ幻想曲 1923  ・・・圧巻のギターソロ曲、譜面も外され最高の演奏!
 現在ピアノ曲が見直され、ギター曲以外も演奏されている、とお話がありました。
以降はピアノとギターの合奏、音楽という言語で、上田、増井両先生が音量に気を付けながら、会話されているようでした。
もう少し、音響を管理できるところであればと思いながら、アンコール曲を楽しみました。
合奏

8.マヌエル・ポンセ(1882~1948)
∮ギターとチェンバロの為のソナタ  第Ⅱ楽章、第Ⅰ楽章 
9.エリク・マルシェリー(1957~)
∮アンダルシアの夜 (2009)
∮リナーレス(2011)   
∮オリヴィエの為の子守歌(2005)
ポンセ以降は私のピアノとのアンザンブル、至福の!時間を共にしている気分でした!
繊細なギターの音色に寄り添うのは難しいですが、抑制された情熱が伝われば、と願って弾きました。



-------パワーポイント 抜粋 --------

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☆☆☆☆☆ 一口レポートの抜粋 ☆☆☆☆☆


◆ギターを弾くのは難しそう。
◆朝のピアノ演奏は今改めて青春! 今後ともよろしく。
◆真近で聴いたギターは素晴らしかった。指の動きと曲に引き込まれました。
◆「愛のロマンス」をギターで演奏しようとした、ダツラクの組です。久しぶりのギター“ネイロ”いいですね。
◆エリク・マルシェリー、初めて聴きました。ギター曲は作品が少ないのでもっと増えるといいですね。
◆授業まるまるギターの生演奏。知っている曲も知らない曲も聞き惚れる時間でした。
◆ギターの生演奏素晴らしかった。「愛のロマンス」(というより私たちの世代では「禁じられた遊び」)  
 を久しぶりに聞いて懐かしさに胸震える思いでした。また上田先生との合奏もしびれました。



◆至福の一刻でした。ただ椅子にずっと座っているのが少々しんどいです。
Ans.長時間座るには心地よい椅子とは言えないですから、お気持ちはわかります。疲れない為には・・・御茶席の正座のように身体の軸を起こすと、座位でも身体をキープ出来るので少し楽になれるかも。

◆ギターの曲って拍子がとりにくいなあって思いました。でもおだやかな気持ちになってとてもよかったです。
Ans.今日の演奏曲には変拍子や複合拍子(7拍子など)も含まれていました。本日演奏のスペイン系ギター音楽において、歌のセクションはもともと自由な語りなのでリズム・拍子ともに非常にしなやか、規定の拍子感を超える世界です。また踊りのセクションも、もともとの踊り自体のテンポが非常に自由です。型にはまりきらない情緒あふれる世界、そこでのリズムは”情念”でしか捉えられない・・・そこに大きな魅力を感じていただけたら幸いです。

◆イエズス会の宣教師はビウェラを信長(1534~1582)に聞かせたのだろうか、右近ガラシャさんはそれを聴いて魅了されたか。
Ans.この御質問に完全にお答え出来る資料を見つけることは出来ませんでしたが、ビウエラについては、安土桃山時代にスペインから布教とともに伝来し、時の織田信長、豊臣秀吉もその音色を聴き、キリシタンの日本人も演奏した記録が残されています。ザビエルはこの楽器でミサをあげ、信長はこの楽器を気に入り、小姓達に習わせ茶会で愉しんだとの記述も有るとか。ビウエラは小型チェンバロ、小型オルガン、ハープ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、と共伝来し愛好されたと思われます。 右近ガラシャ(細川ガラシャ)も秘かに通ったミサにてその音色を聴いたのではないでしょうか。あくまで推測にすぎませんが・・・。

◆クラシックギターとフラメンコギターがあるようですが、これは、楽器の違い? 楽曲の違い?
Ans. フラメンコギターは、フラメンコの歌と踊りを引き立てる伴奏として用いる楽器で、明るくて立ち上がりが鋭く、歯切れの良い音色が特徴です。クラシックギターより軽い糸杉を用い、本体そのものも薄く軽量。弦長は長め、弦高は低めに設定。激しい奏法から表面を保護するため表板は厚め。弦を激しくかき鳴らすコード奏法、表板を指先で叩くゴルペ奏法、イントロでは5連のトレモロ奏法などを多用します。

Comment. 増井先生の繊細且つ情熱的なギター、堪能していただけて嬉しいです。穏やかで飾らない風貌は先生のお人柄ゆえ。一昨年6月ノワ・アコルデ(来週のチェンバロ授業の会場)でのコンサートを聴き、直ちに「音楽を楽しむ科」での演奏をお願い致しました。御紹介しそびれましたが、先生の略歴を記しておきます。第7回日本ギターコンクール第3位。第2回ホセ・ルイス・ゴンサレス国際ギターコンクール第1位。アメリカ・マルティネス国際ギターコンクール第1位・・・など、今も演奏活動に御多忙な先生です。  上田


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コメント

心地よい調べに、ふたたび酔いしれる事ができました。
2018-06-14 03:00 | 米山和子 #- URL [ 編集 ]

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